はよ,整備せんかい!
現在,私が使用している携帯電話はNTT DoCoMo mova SO505iである.これに機種変更して2年半を過ぎた.
もうそろそろ換えたいのであるが,もはやmovaの新機種は出そうにない.
DoCoMoは2008年までに第2世代であるデジタル携帯電話の電波を停止することを明言し,第3世代CDMA方式=FOMAに移行しようとしている.
料金体系は,movaもFOMAも一本化された.家族4人でもいちねん割引とファミリー割引を併用すれば1万円に届かない程度である.決して高くない.
しかし,電波の届く範囲の地図を見てみると,movaの通話地域に比していかにもFOMAの通話可能地域は貧弱である.
都市部での使用であれば遜色は無いとの見方もあるが,そう単純なものではない.
意外と神戸の山手の高級住宅街,夙川あたりでは電波状態が万全ではない.
movaとFOMAの比較ではないが,第2世代では,vodafoneは通話不可能地域なのに対し,DoCoMoは難なく通話できるのである.
人里離れているわけではないのに,こんな調子である.FOMAに換えてしまうには不安がつきまとう.
何のために携帯電話を持っているかといえば,もちろん第一に通信連絡手段である.
音声であろうが,メールであろうが通信できなければ意味がない.
カメラ付きは納得できる.何度か書いているように専用機のデジタルカメラは所有していないからである.
かつて常時持ち歩く高級コンパクトカメラが欲しいと思い,具体的に検討していた時期があった.
CONTAX T2かTVS,あるいはNikon 28Tiあたりにしようかと思っていたが,高級といえども所詮コンパクトカメラなので帯に短し…で,結局買わなかった.
そうこうしている間に携帯電話で100万画素級が出てきた.それが現在使用しているSO505iである.少々分厚く大きいし描写性能も悪いが一個で済むので妥協できる.本格的に撮影する目的ならば一眼レフを持ち出せばいいのである.
2年以上継続使用の交換充電池無料サービスも受けたし,無償修理も利用した.
実際問題,換え時なのだがFOMAに実用上の魅力を感じない.音楽プレーヤーとして使うにしても電池の持久力がなければ本来の役割を果たさない.
Felicaも面倒である.iDはクレジットなので不安が多い.
そういう付録の部分の開発をする前に,本来の目的のための手段となるインフラストラクチャーの整備が先決である.
卵が先か鶏が先かの議論になるのだろうが,FOMA通話可能エリアがmovaと同等にならない限り,今のところ乗り換える動機付けにはなりにくい.
私のようにモノに対して慎重な人間は動きたくても動けないのである.