嫌甘味
缶コーヒー:ブラック商戦激化 健康志向が波及 「おじさんの目、甘くない」
最近,似たようなコーヒー関連の経済ニュースが多く,そのたびにこうやって書いているのだが,そもそもコーヒーは嗜好品であり,それによって健康云々するものではないことを重ねて主張したい.
私が缶コーヒーを買う場合に無糖を選ぶのは,砂糖入りは後口が非常に悪く,なおかつ,自分でも分かるほど口臭がするからである.自分でも分かるほどなので他人には不快この上ないことだろう.
詳しくは知らないが,双方ともに,虫歯の発生メカニズムと同根の口腔内細菌が糖を分解する作用なのであろう.不快な酸味が残るので想像に難くない.
なので決して糖分の熱量を気にして避けているのではない.
私の記憶している限り,缶コーヒーのブラックを初めて見たのは,20年ほど前,ポッカ製だったように思う.
ちょうど私が珈琲に凝り始める直前の頃で,甘すぎるのは避けるようになった頃だった.
まだ,あらゆる技術が進んでいなかったり,世間の意識が低かったりということで,救いのないものだったことは覚えている.
そんな経過がありつつ10年少し前に上島珈琲からUCCブラックが発売になり,CMは一時期SANTANAの"BLACK MAGIC WOMAN"だったことがあったが,一貫してDEEP PURPLEの"BLACK NIGHT"がバックに流れている.演奏はDPでもSANTANAでもない新録音だが….
これを皮切りに本格的に各社ともに缶コーヒーのブラックが始まった.
珈琲を愉しむと言う面では程遠いものの,一社を除いてはとりつく島もないほど酷いものはない.
セルフコーヒースタンドはシアトル系の濃い味付け,缶コーヒーは無糖と正反対に進んでいることが奇妙な現象で面白いところである.