« 2006年4月 | メイン | 2006年6月 »

2006年5月 アーカイブ

2006年5月13日

落語>>演歌

10歳ほど上の人が話しているのを聞いたりすると,若い頃はフォークやニューミュージックと言っていたのに歳を取るとやっぱり演歌だなと言っている.

私にはまだ分からない.音楽は相変わらずブルーズロック~ハードロック/ヘヴィメタルが好きである.
演歌が日本人の心などというのは全くもって同意することはできない.酒場の男女の繰り言が日本人の心なわけがない.
ただ,二十歳前後の頃のように寝入るときにハードロックをかけて眠るということはできなくなった.
音が複雑に重なり合っていて,いちいちそちらに神経を取られるのである.
冒頭の演歌の代わりに私の中で登場してきたのが落語である.
落語であれば,基本的に人間の話し声である.音の隙間も多い.
聴きながら床に入ると良い按配で眠気が差すことが多い.人間の自然なリズムなのだろう.
眠気が差さなければそのまま聴きつづけることになる.
内容が分からなくなったときが集中力が切れて意識を失うときである.
おかげでマクラからネタにはいるところはよく知っていてもサゲを知らないネタが多かったりするのである.

桂枝雀師はわかりやすく面白(過ぎる)いが騒々しく,桂文枝師はトーンが高いので睡眠導入には向かない.
集中していれば深みがあって面白く意識が薄れてくると淡々としているので眠気を阻害しない桂米朝師がベストである.

2006年5月17日

VOW WOW / ROCK ME FOREVER

rockmeforever.jpg

山本恭司自らによる選曲とデジタルリマスター2枚組のスーパーベスト盤が満を持してのリリースである.
オリジナルアルバムはおろか,解散後に発表された2枚組ベスト『Legacy』も廃盤状態にあり,唯一,東芝EMIが中途半端に現行盤として出している『Twin BEST』があったのみなので,VOW WOWファンの間では待ち望まれて久しかったものである.
解散間際にはメンバー間の不仲がかなり激しかったそうなのだが,ファンにとってはVOW WOWというバンドの存在が貴重だったのである.
特に今現在は高等学校の英語教員でありながら,GENKI SESSIONを定期的に開催したり,NHK教育の音楽教育番組や大谷令文のアルバムにも参加するなど,決して音楽から離れてしまったわけではない,人見元基.
好き嫌いはあろうが,彼のハードロック・ヴォーカリストとしての技量と存在感は唯一無二であり,絶対に英米のヴォーカリストにひけを取るものではないということに対しては,誰も疑問を抱くことはないだろう.
VOW WOWの5年間が人見元基の英語力と歌唱力の双方が遺憾なく発揮された唯一の場だったのではないだろうか.

このベストアルバムに寄せた山本恭司の言葉,
「VOW WOWを大好きでいてくれた人達,このアルバムで初めて音に接する人達,そのどちらにとっても,このバンドの残した音楽は,鮮烈なインパクトを持って訴えかけるはずだ.そしてVOW WOWが80年代を駆け抜けた“奇跡のバンド”だったということにも同意してもらえるのではないだろうか.」

この後も入手困難になっていたライヴ映像4タイトルがDVD-Videoとして復刻されることが決定している.

聖飢魔IIやSHOW-YA,EARTH SHAKERなど80年代のハードロックバンドが次々に再結成を行い,当時以上のライヴパフォーマンスを披露している.
ついついVOW WOWもと期待してしまうのが人情である.

About 2006年5月

2006年5月にブログ「Weblog : 侃侃諤諤」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2006年4月です。

次のアーカイブは2006年6月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Creative Commons License
このブログは、次のライセンスで保護されています。 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス.