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2005年7月 アーカイブ

2005年7月 6日

けったいな矛盾

もともと,矛盾しているから“けったい(大阪弁で奇妙な,おかしい等を意味する)”なのであるが.

livedoorがポータルで4日から「しんぶん赤旗」「朝鮮日報」の掲載を始めた.
livedoorといえば,昨年から今年にかけて資本主義の醜さを自ら露呈したかのような行動に出て話題を集めた.
「朝鮮日報」は韓国の代表的な一般紙なので,昨今の韓流ブームなどを鑑みてもlivedoorの“何でもあり”ぶりを見るかぎり不思議ではない.
ところが「赤旗」と言えば,日本共産党の機関紙である.
これはどうしたことか.
livedoorは,前述の通り“何でもあり”なので良しとしよう.
節操がないのが「赤旗」である.
私は,共産党の印象は“武士は食わねど高楊枝”だと思っていたのだが,この態度は滑稽なほどに悲しい.
やせ我慢のまま,萎んでいって欲しかったのだが.
それを資本主義の権化のような企業に掲載してもらうとは.
共産党の幹部なり「赤旗」編集責任者のコメントを訊いてみたいものである.

2005年7月11日

バリアフリーも良いけれど

小さな駅から大きな駅にいたるまで,バリアフリー化を目的としてエレベータやエスカレータの設置工事があちこちで行われている.
もともとエスカレータがない階段に並べて設ける場合が多く,階段が狭くなり行き違いができなくなる.
場合によっては階段を使うよりもエスカレータの方が流れがスムーズだったりするが,だからといってそちらに流れると局部的に混雑が酷くなる.
たいていの場合,動線上,階段よりエスカレータのほうが移動経路の手前側にある.
混雑を避けるために階段で上ることが混雑の塊を突破しなければならないために困難になってくるという矛盾が生じる.
エレベータもプラットフォームの幅方向の真ん中に陣取るためにプラットフォームを歩く立場からすると邪魔で狭くなっているので危険である.
既存の駅に後から手を入れるのであるから白紙の状態からの計画に比べて相当に難しいことは重々理解している.
それに,そもそもが障害者の方々の負担を減らすのが目的であることも十分に分かっている.
しかし,それが原因で人の流れが滞留するのはいかがなものかと思う.ひいては障害者の方々の移動にもその滞留が支障をきたすのである.まさに本末転倒である.
だいたい,健常者が駅構内の昇降にエレベータを使うとは何事か.
一般の建物の階高よりは格段に高低差があるが,たかだか一層である.エレベータを呼んで待っているよりも階段で下りた方が早いだろうが.
しかもエレベータ前まで走っていく大馬鹿者がいる.そんな元気があるならば,そのまま階段で下りてしまえ,と思うのだが.
そのために本当にエレベータを必要とする人が順番待ちをしなければならないのである.
こんなにおかしいことはない.
ICチップ付きカードやFelica付き携帯電話も普及し始めているのだから,駅のエレベータは非接触ICチップ付きの障害者手帳や老人医療給付証で呼びボタンを作動させるなどの工夫はできないものだろうか.
けがや病気療養中ならば,病院の診察券を使っても良い.
鉄道会社も,一度エレベータを動かすと一人分の初乗り運賃が軽く消し飛ぶほどの電気料金に悩んでいるのだから,手をこまねいているわけにはいくまい.

2005年7月19日

気持ちはあれど

私は,比較的献血に行くことが多いことはたびたび書いている.
私の余剰血液を必要な方に使ってくださいなどと,自己犠牲や奉仕の精神は全くない.
何ヶ月かに一回の血液検査のつもりで,その検査の代償を血液で支払っているような恰好かもしれない.
それで血液を必要とされる方に利用していただければそれでよいという程度のものである.
無料で飲物も取り放題であるし,気軽に行っている.

一方,最近,芸能人でも白血病を発病する人がよく見受けられる.
骨髄性白血病の最も有効な治療法は骨髄移植である.
公共広告機構でもPRされているとおり,骨髄液の型が合う確率は親子でも兄弟でも25%であるので,多数のドナー登録を呼びかけている.
自分の骨髄の型を知る上でもドナー登録しておいても良いかなと考えたことはあった.
しかし,ドキュメンタリー番組で見たのだと思うが,ドナーから骨髄液を採取する映像がショッキングだった.
1ヶ月前に自らの輸血用の血液を採取した後,骨髄液採取には数日の入院を要し,全身麻酔をする.
骨髄液を採取するために腰に杭のような注射針をハンマーでガンガンと打ち込むのである.
その手術に関する提供者のリスクが献血と比べると桁違いに高いのである.医療事故が起こると下半身不随になる.
その映像を見てから10年は経過したと思うが,恐らく採取方法はほとんど変わっていないと思われる.
危険性もさほど変わっていないだろう.
もちろん,注射針を身体に刺すわけであるから,献血ですら感染症その他のリスクが多少はある.
それこそ,献血レベルにまで危険性を下げなければ,ごく近い家族などに骨髄液を提供する以外は,安心してドナーにはなれない.
白血病に対する最も有効な治療法で,多数の患者が移植を待っているとしても,だ.

もし,危険性が明らかに下がり,献血レベルに下がっているならば,お知らせいただきたい.
迷わず骨髄バンクに登録したいと思う.

2005年7月23日

We[love]blog

このブログは,Movable Typeの限定個人ライセンス(無償)を利用して運営している.
開発元のシックス・アパートで,「Movable Type 3」の個人ユーザー向けライセンスパッケージの発売を記念して「We[love]blog(=weblog)」キャンペーンを実施するということである.

以前に書いたことの一部再掲になるが,サイト開設から昨年9月までに「つれづれ臭」として執筆したコラムを全てこのウェブログに移行してある.
ウェブログというのは都合の良い事に初めからカテゴリという概念が存在するので管理しやすい.
掲示板の形態を取りながら,ビジターの投稿が無く,管理人の投稿が続くのは,私の美的感覚として受け容れがたいものがあったので再考してみると,ブログの形態がこの現状と合致していたのである.
私が好き勝手に書いた内容に対して,ビジターの琴線に触れる事があればコメントを入れてもらえば良いわけである.
せっかく自由度の高いレンタルサーバーを利用しているのだから,自分のスペース内で収めたくて自分でCGIを動かしたいと思って導入したのがMovable Typeである.
外部にリンクを飛ばしてポータル運営会社などの出来合いのブログは用いたくなかったのである.

御指名

携帯電話に見知らぬ電話番号から着信があった.大阪府赤十字血液センターからであった.
私は献血登録をしている.登録して1年半ほどになるが初めて献血依頼がきたことになる.
いつものような気が向いたときにふらっと立ち寄る献血ではない.
いつもなら全血あるいは,血小板の成分献血である.
そういえば約1年半前に登録した際に検査用のサンプルの本数が常時とは異なっていた.白血球の型を調べるためである.
単純にABO式のA型,Rh式の陽性というだけではないようである.
今回も検査採血では1本サンプルが多かった.患者さんと適合性を確認するためだそうである.
しかし,結局採取したのは血小板だった.

2005年7月28日

健康保険証の不思議

健康保険には,国民健康保険と共済系があるが,共済系は,時季的なもの,例えば風邪をひかなかったら“ご褒美”がもらえたりする.
そして,トータルで一定期間,医師にかからなかった場合にも“ご褒美”がもらえることがある.
これがまた非常に矛盾している.
定期健康診断は各事業所に義務づけられているから良いとして,歯の定期検診等は任意である.
その任意の検診を受診すると医療行為を受けたことになり,“ご褒美”はもらえない.
“ご褒美”をもらえるほど医師に診てもらわない場合のリスクというのは,対投資効果のような視点で見た場合かなり大きい.
健康管理に気遣い,こまめに検診を受けるか,見せ掛けだけの医者要らずを取るか,である.
歯の健康に関しては,自覚症状がないままに病状が進んでしまうのが厄介なのである.
気付けば歯周病が歯槽膿漏にまで進んで,歯が使いものにならないこともままある.
医療行為を受けても,治療か検診かを明確に分けて欲しいものである.
現在行われているような評価は,腑に落ちないし,気持ちが悪い.
“ご褒美”をもらえるもらえないではなく,健康チェックをするがゆえに健康に過ごせなかったと評されてしまうのが納得できないのである.

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