健康保険には,国民健康保険と共済系があるが,共済系は,時季的なもの,例えば風邪をひかなかったら“ご褒美”がもらえたりする.
そして,トータルで一定期間,医師にかからなかった場合にも“ご褒美”がもらえることがある.
これがまた非常に矛盾している.
定期健康診断は各事業所に義務づけられているから良いとして,歯の定期検診等は任意である.
その任意の検診を受診すると医療行為を受けたことになり,“ご褒美”はもらえない.
“ご褒美”をもらえるほど医師に診てもらわない場合のリスクというのは,対投資効果のような視点で見た場合かなり大きい.
健康管理に気遣い,こまめに検診を受けるか,見せ掛けだけの医者要らずを取るか,である.
歯の健康に関しては,自覚症状がないままに病状が進んでしまうのが厄介なのである.
気付けば歯周病が歯槽膿漏にまで進んで,歯が使いものにならないこともままある.
医療行為を受けても,治療か検診かを明確に分けて欲しいものである.
現在行われているような評価は,腑に落ちないし,気持ちが悪い.
“ご褒美”をもらえるもらえないではなく,健康チェックをするがゆえに健康に過ごせなかったと評されてしまうのが納得できないのである.