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2004年10月 アーカイブ

2004年10月19日

嬉しい筋肉痛

30代も半ばともなると,身体的な衰えが実感として出てくるようになる.
最も顕著に表れるのが筋肉痛ではなかろうか.
たまに力仕事やスポーツをすると二日後に筋肉痛に襲われるなど….
幸い筆者はまだ翌日に筋肉痛が現れる.
実際のところは,筋肉痛が出る時点で日頃運動不足に陥っていることに違いはないのだが,
「運動不足にもかかわらず,まだまだ若い」と安心できるのである.
大学時代の同級生には,その頃から二日後に筋肉痛が出る者も居たので年齢的理由は直接的には無関係かもしれないが.

そこで,はた,と思うのだが「まだまだ若い」と思ってしまうこと自体が,かなり年齢がいってしまっている証拠なのではないか!?

2004年10月23日

何が目的だ?

かなり言い尽くされた話だが,今年は台風が多い.
しかもかなり強い台風で被害も甚大である.
人的被害,物的被害ともに捜索や撤去~復旧作業が必要となる.
そこで登場するのが,自衛隊である.しかし,自衛隊の隊員の服装がどうもいただけない.
なぜ迷彩服に身を包んでいるのか?迷彩服とはゲリラ戦に於いて茂みに身を隠すためのモノである.
自衛隊は誰がなんと言おうと本質は軍隊である.だから,普段はそうあるべきであるのは確かである.
また,消防のレスキュー隊の作業服はオレンジ色である.とてもよく目立つ.
ということをふまえて考えてみると,救助隊として自衛隊が活動する際に於いては迷彩服は的確なのか?
目立たなければ,生き埋めになっている被災者などの目に付かず,声を上げることも出来ないではないか.
体力が消耗している状態で声を出すのは,さらなる体力の消耗を招く.だから,最も重要な時点で声を出し,不必要な時には黙っていなければならない.
目立つ服装であれば,近くに来たときに声を上げて自分の存在を知らせることが出来るが,目立たなければ行き過ごしてしまうかもしれない.
自衛隊に出動要請が発せられる場合には災害発生から時間が経っていることが多い.
災害救助・復旧のために服装を替えることぐらいなんでもないはずである.

少し話は飛ぶが,逆に政府や自治体の防災訓練,特に大規模災害特別措置法に基づく訓練の際,なぜ,首相や首長は作業着に着替えているのか?
しかも,おろしたての折り目がキレイに残っている作業着である.違和感を覚えずにいられない.
自然災害は突発的に起こるものである.とりわけ大規模災害特別措置法は東海地震を対象としている.
実際の大地震の発生とそれに伴う震災が生じたときには作業着に着替えている暇などないだろう.
“おっ取り刀”という言葉があるが,取るものとりあえず,刀だけひっつかんで馳せ参じるという意味である.
それに統括して指揮を執る人間は,最前線の現場に立つのではないから作業着に着替える必要もない.
もし夜中なら,一般の人々は寝間着で,まさに文字通り着の身着のままで避難することになる.それが現実ではないのか.

正反対ではあるが,どちらも実際的ではなく,形式にこだわりすぎて逆をやっているような気がしてならない.

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2004年10月30日

なっとく

掘り起こし音源からなるクリームの「カラフルクリーム+29」が発表になったので早速購入して,聴いていた.
かつて,レコード評のようなもので,「クリームのレコードはモノラルに限る」というような主旨の文章を読んだことがある.
実際,筆者はアナログ盤でクリームのオリジナル作品は全て揃えているが,後になって発売されたステレオver.である.
ステレオのミキシングしか聴いたことがなかったが,今回,モノラルver.も収録されている.
なるほど,モノラルのほうがしっくり来る.
ステレオver.は,もともとモノラル録音の音源をパートごとに左右に振ってあるだけなので不自然きわまりない音像構成である.
コンパクトディスクというメディアを以てモノラルというのはもったいないような気はするが,やはり録音技術に出力も合わせてやるべきであると改めて思った.

というのも,筆者が1983~1985年を境にそれ以前の作品は全てアナログ盤で揃えることにしているのもそういったことを論拠にしているからである.
もちろん,未発表曲やテイクが収録されてコンパクトディスクでリリースされたらそれは致し方ないが.

クリームのアルバムも出来ることなら,モノラル録音のLPを見つけたいものである.

ちょっと当てはずれだったかな?

現役の祇園の芸妓でヴォーカリストのMAKOTO(真箏)の2001年発表のデビューアルバム『MAKOTO』を聴いた.
もともとのきっかけは,北島健二のソロアルバム『Guitar_Pure』のオープニング・ナンバー「After the Fire」での小生意気と言うか,小憎たらしいというか,ふてぶてしい歌声が気に入って,しばらく迷っていたのを思い切って取り寄せして購入したものである.
アルバム全体が北島健二プロデュースであるし,全曲,北島の編曲であり,ギターでも参加しているので,そっち方面の楽しみもあるか,という納得のさせ方でもあった.
実際にこのアルバムを聴いてみると,非常に素直なヴォーカルスタイルで,もっとHIP HOPよりのR&Bやソウルで泥臭い歌声を期待していたが拍子抜けであった.
都会的で軽快なポップ・アルバムである.英語訛りの薄いアン ルイスとでも言えばいいのか.
そんな印象を抱きながらも,あまり誰も聴いて居なさそうで,かつ,シティポップ的なものにも実は目がなかったりするので,満足である.
ディストーションがあまり深くない北島健二のギターというのもなかなかに珍しくもあるし.もちろんいかにもキタジマケンジなリフやソロも聴ける.
『MAKOTO』の「disappear」は『Guitar_Pure』の「Sandpiper Bay」に歌詞をのせた同一曲である.
『MAKOTO』リリースの3ヶ月後に『Guitar_Pure』がリリースされた.これら2作品は,姉妹作と言ってもいいかもしれない.
makotokenji

何でも,近頃,祇園でも舞妓や芸妓も地方出身者が大多数らしいが,真箏は生粋の京女だそうである.
「明日の晩は,うちのライヴどす.お座敷で歌わしてもろてる小唄やのうて,ジャズとかロック歌いますさかいに来とくれやすな.」
とでも檀那衆に言っているのだろうか.

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