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何が目的だ?

かなり言い尽くされた話だが,今年は台風が多い.
しかもかなり強い台風で被害も甚大である.
人的被害,物的被害ともに捜索や撤去~復旧作業が必要となる.
そこで登場するのが,自衛隊である.しかし,自衛隊の隊員の服装がどうもいただけない.
なぜ迷彩服に身を包んでいるのか?迷彩服とはゲリラ戦に於いて茂みに身を隠すためのモノである.
自衛隊は誰がなんと言おうと本質は軍隊である.だから,普段はそうあるべきであるのは確かである.
また,消防のレスキュー隊の作業服はオレンジ色である.とてもよく目立つ.
ということをふまえて考えてみると,救助隊として自衛隊が活動する際に於いては迷彩服は的確なのか?
目立たなければ,生き埋めになっている被災者などの目に付かず,声を上げることも出来ないではないか.
体力が消耗している状態で声を出すのは,さらなる体力の消耗を招く.だから,最も重要な時点で声を出し,不必要な時には黙っていなければならない.
目立つ服装であれば,近くに来たときに声を上げて自分の存在を知らせることが出来るが,目立たなければ行き過ごしてしまうかもしれない.
自衛隊に出動要請が発せられる場合には災害発生から時間が経っていることが多い.
災害救助・復旧のために服装を替えることぐらいなんでもないはずである.

少し話は飛ぶが,逆に政府や自治体の防災訓練,特に大規模災害特別措置法に基づく訓練の際,なぜ,首相や首長は作業着に着替えているのか?
しかも,おろしたての折り目がキレイに残っている作業着である.違和感を覚えずにいられない.
自然災害は突発的に起こるものである.とりわけ大規模災害特別措置法は東海地震を対象としている.
実際の大地震の発生とそれに伴う震災が生じたときには作業着に着替えている暇などないだろう.
“おっ取り刀”という言葉があるが,取るものとりあえず,刀だけひっつかんで馳せ参じるという意味である.
それに統括して指揮を執る人間は,最前線の現場に立つのではないから作業着に着替える必要もない.
もし夜中なら,一般の人々は寝間着で,まさに文字通り着の身着のままで避難することになる.それが現実ではないのか.

正反対ではあるが,どちらも実際的ではなく,形式にこだわりすぎて逆をやっているような気がしてならない.

上記を投稿した後で,新潟県中越地震発生を知った.
かなりの大規模災害なので,自衛隊の出動も要請されており,その映像も報道で見たが,
日が暮れていたため,ますます視認しづらい.
しかも,山古志村はその名のとおり,山村である.
上記で述べた感想がまた強くなった.

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2004年10月23日 18:49に投稿されたエントリーのページです。

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