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2007年11月 アーカイブ

2007年11月 5日

続・ICカード乗車券

以前にJR西日本のICカード乗車券,ICOCAの通勤定期券を買おうとしたものの,連絡定期券がなく断念したことを書いた.
6ヶ月定期なのでまだそのときの磁気定期券を使い続けているわけであるが,通常のICOCAをものは試しと購入した.
(正しくは購入ではなく,500円の保証金で借りているだけなのであるが)
実際に使用してみて初めて様々な問題に直面するものである.使ってみなければわからないことが多い.
それほど回数を使ったわけではないが,いくつか直面した問題を列記してみる.

○東京の山手線内にICOCAで入場して(JR東日本のSuicaとICOCAは相互使用ができる)品川駅窓口にてエクスプレスE予約の新幹線切符を出す際にその間の乗車券をICOCAにて精算したが,入場記録抹消あるいは出場記録書き込みが完了されず(窓口係員の操作ミス),その後,使えない状態になっていたことがわからなかった.

○乗車駅下車駅ともにJR(ICOCAエリア)の場合
・定期券区間内の乗車駅に定期券で入場して定期券区間外で下車する場合には,改札を通る前に精算機での精算が必要である.
・定期券区間外の乗車駅にICOCAで入場して定期券区間内で下車する場合,自動改札機で運賃精算できない.別途精算機にICOCAを挿入してから定期券を精算機に投入して精算された精算券で改札を通過しなければならない.

○乗車駅下車駅ともにPiTaPaエリアの場合
・定期券区間内の乗車駅に定期券で入場して定期券区間外で下車する場合には,通常の精算機による現金精算となる.
・定期券区間外の乗車駅にICOCAで入場して定期券区間内で下車はできない.自動精算機も受け付けないため,駅員にICOCAの入場記録を消してもらって手動で現金精算しなければならない.磁気乗車券の場合,乗車駅から定期区間が始まる駅までの切符を購入し,出場の時にはその切符と定期券二枚重ねにして自動改札に投入すれば切符のみ回収されて改札通過と同時に精算が完了している.

精算機で精算することぐらい当たり前と思われるかもしれないが,定期区間外のJR駅からICOCAで入場してJR/近鉄鶴橋駅の連絡改札を通る際には,磁気定期券を自動改札に投入してICカードをかざせば改札通過と同時に精算できるというのが先入観念としてあると,なぜ鶴橋駅では手間なく通れるのにICOCAエリア内でそれができないのかと思ってしまう.

問題は,私が無理に磁気定期券とICカードを併用しようとするから複雑になるのだが,これらの問題を解消しようとすると,前回の結びにも書いたがやはりICカード乗車券による連絡定期券が必要不可欠ではないだろうか.
そのためには,プリペイドが基本のICOCAに残高不足になっても自動引き落としできるSMART ICOCAがあるように,逆にポストペイが基本のPiTaPaにもプリペイド版を用意するべきである.

2007年11月 9日

しばらく諦めよう

何度かMovableType4へのアップデートを試みたがことごとく失敗している.
導入はでき,データベースの更新も問題なくできるのだが,アーカイブファイルの再構築が全く進まないのである.
これについては,まだ試してみるべき余地は残されている.
それよりも大きな理由はコメントスパム対策のプラグインがMovableType4対応にバージョンアップされないのである.
よくポータルサイトが運営しているレンタルブログではコメントに画像認証が用いられるが,私の導入したMT-Keystrokeというプラグインは,投稿ボタンの押下動作によって投稿受理されるというものでこれが非常に効果を発揮している.
その他にテンプレートの難解さなどもある.
このブログだけでやっているならばデフォルトのままでも良いのだが,他にウェブサイトが二つあるのでそこへのリンクも表示しておきたいのだが,どこをどういじってよいのかが分かり難い.
ウェブ上で様々な覚書ブログを検索しては見ているのだが,皆さんも悪戦苦闘しているようである.
ということは,根本的にMovableTypeが改良されて分かりやすくならない限りは,無理がついてまわるということのようである.

2007年11月13日

国家の品格・藤原正彦著

「○○の品格」と題した本が多数出ているが,どれが最初だったのだろう.
この本は,もともと母親の所望で購入した,母の読んだ後で借りて読んだ.
私にとっては危険な本である.あまりに読んでいて心地良いのである.
傲岸不遜な言い様になるが,新たに感銘を受けるような内容は全くなく,普段,ぼんやり考えていることを具体的に著してくれたという以上のことはない.
もちろん,私にここまで具体的に著すことができるかと言えば,答えは否であるが.
母親に,この本を読んでそんなに感銘を受けたか尋ねてみたが,やはり,当たり前のことしか書かれていないと思うとの答えだった.
家族でTVニュースなどを見ながら議論して自然と出てくる結論ばかりなのである.
たとえば,小中学生の道徳教育用の読本ならばわからないでもないが,大人のための新書である.このことを情けなく思う.
この本が売れているというのは,どういう理由によるものなのだろうか.
私が感じたような心地良さを得るため,あるいは自身の考えが間違っていないことの再確認のためなのだろうか.
目から鱗を落としたような人はいるのだろうか.そんな人が多数であることこそが,日本の社会が病んでいる憂うべき事態である.
何も今さら大上段に構えて言われることではない,と言う人が大多数を占めていると信じたい.

そんな中で,これは,と思ったことが最終章にあった.
結びの章の題が「国家の品格」であり,ここには日本は「異常な国」であるべきであると述べられている.
昨今,総理大臣が「普通の国」になるべきであるとお題目のように唱えていたが,「異常な国」であったからこそ開国から明治維新を経て短期間に力を付け(それが故に欧米列強に台頭を恐れられ,圧力をかけられて数度の戦争と先の敗戦に至るわけである),また,先の敗戦から目を見張るばかりの復興を遂げたと結論づけられている.
日本は模倣が得意という認識は誤りで,作り変えて取り込むというのが独創的(=異常)とも言えるのだそうである.

2007年11月26日

詐欺税金

よく言われる公務員の怠慢を指すところの税金泥棒ではなく,昨今,新聞紙上やニュースでよく取り沙汰される消費税率引上げの話である.

税金の直間比率の見直しや財政の建て直しなどやらなければならないことは山積しているのは確かである.
先に店頭や広告でサービスや物品の価格には消費税を含めた総額表示が義務付けられた.
しかし,消費税導入時からずっと残ってしまっているのが,年間売上1000万円以下の事業所における消費税納付の免除である.

これを撤廃してしまえば税率を引上げることなく消費税の税収が上がる.
しかも消費者の負担感を負わせずにである.実質的に見かけ上消費活動は何も変わらない.
個人商店を圧迫する意見であると受け止める向きもあるかと思うが,よく考えて欲しい.
消費税というのは,事業所が消費者から仮に税金を預かって代わりに納税するものである.
つまり単なる中継点である.
その中継点で税金の流れが止まっているということは,つまりは横領であり,詐欺である.法律が堂々とそれを許している.
総額表示義務付けと消費税納付免除撤廃を同時に行うべきだったのである.
購買層はそのことに気付いているのか.それとも大型小売店舗でしか買い物をしないので自分が支払った消費税分は正しく納められていると納得しているのか.

他にも消費税には矛盾がある.
軽油には軽油本体の価格に軽油税と消費税が課税されている.
しかし,ガソリンにはガソリン本体とガソリン税の合計に対して消費税が課税されている.
税金の上に課税するという馬鹿げたことがまかり通っている.
同じ自動車用燃料なのに,である.

税金は喜んで納めるべきもので,搾取されるものではないのである.日本は税金と社会保障のバランスが極めて悪いことは明かである.
そのためにはどうあるべきかを明らかにするのがジャーナリズムの役割のはずである.
マスコミは,経済団体が消費税率引上げを容認したとかそんなニュースよりもこうした矛盾を先に指摘して正していくべきではないのか.
それが正しいジャーナリストの使命であると考えるのだが.

それができないのであれば,御用機関と謗られても甘んじて受けなければならない.

2007年11月27日

ようやく見つかった

半自動であるが,mixi日記とMovableTypeへの投稿が同時に行えるのである.
プラグインのタイトルは「mixiSync」であり,
http://www.magicvox.net/archive/2006/02041724/
で配布されている.
mixi日記から外部ブログをたどるのが面倒と思われる方が意外と多いと思うので一度使ってみようと思った次第である.

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