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2007年1月 アーカイブ

2007年1月 4日

正月雑感

このテーマでほぼ毎年書いているように思う.
近所のスーパーマーケットも元日から営業する店が多い.
私の幼少の頃は近所の市場の年始開店は六日からだった.
道理で通常の休日とほとんど変わらないので正月気分が出ないはずである.

書き初めでも何でも二日にするのが大原則である.
おせち料理も食事の準備をしなくて済むように作り置きするのがそもそもの主旨である.
せめて元日は交通機関を除き原則全て休止.
ユダヤ教のサバト(安息日)のようなもののはずであるし,そうすべきであると思う.

2007年1月12日

痛し痒しバリアフリー

最近,駅が改修されてエレベータやエスカレータといった昇降機が盛んに設置されている.
バリアフリー化やユニバーサルデザインは大変結構なことである.
バリアフリー化は障害者が健常者と同等の活動ができるようにというものであるが,しかし,逆に言うと健常者の負荷も過剰に軽減し筋力や心肺能力を怠けさせる原因になる.
すなわち,弱ることを促進しているのである.
健常者はできるだけアンチ・バリアフリーの行動をとらなければならない.

私は,事務所ビルの5階程度であれば努めて階段で上がるようにしている.
駅でプラットフォームに上がるときなどは言わずもがなである.
しかし,このときに階段が非常に使いにくくなっているのだ.
昇降機へのルートのほうが優先されているためである.
結果どういうことになるかというと,エスカレータ前で混雑するのである.
これでは,本来利用してもらうべき対象の人がかえって利用しにくくなる.

健常者が昇降機を使いにくくするための誘導方法は,何かないものだろうか.

2007年1月17日

玄米珈琲

あるテレビ番組で目にして気になったのでやってみた.
玄米珈琲という紹介ナレーションだけである.煎ってすり鉢ですりつぶすというだけで具体的な説明は全くない.

試しに,まず玄米を五勺程度弱火で煎ってみた.10分程度表面がきつね色になるまで煎り,コーヒーミルで細挽きにしていつもの浸漬法で抽出してみる.
濾そうとすると,糊のようになってしまってフィルターが詰まってしまい濾せない.当たり前といえば当たり前である.
なにせ相手は米粒である.澱粉の固まりなのだ.それを粉にして熱湯に漬ければ糊状にならないほうがおかしい.
上澄みだけを飲んでみたが,市販の玄米茶のことを思うと,香ばしい素朴な味である.色は薄い.
悪くないが,これでは珈琲というにはほど遠い.
焙煎が足りないのではないかと思い,少し調べてみた.40分ほど費やしてゆっくり焙煎することがわかったのだが,これがなかなか大変である.
40分も煎っていると表面はすっかり真っ黒になる.20分あたり経過した頃からけっこう焦げ臭く,煙も立ち上ってくる.
とりあえず,40分煎ってできあがりとして今度は粗挽きにした.表面は真っ黒なのに,挽いた状態では,まあいい感じのきつね色である.
片手鍋で軽くなじませるように5分程度煮出す.
粗挽きだが水を加えた澱粉に熱をかけることには違いなく,フィルターが詰まって濾せないので,上澄みを茶漉しに通した.
見た目は褐色の抽出液ができあがってきた.
味見をしてみると最初は焦げ臭いが,それになれると香りが玄米で味は麦茶に近い,優しい味である.
日本の麦茶,韓国の玉蜀黍茶といった,他の穀類から出したお茶類と同様で,味は似ているが香りがその穀類によって異なるという感じ.
なかなかよいが40分間も火の前で焦げ付かないようにかき混ぜてから煎りするのは,面倒である.
だからといって,玄米の糠の部分は脂肪が多いので,煎ってしまうと酸化が進みやすくなるので大量に煎って,おいておくわけにもいかない.
次はオーブントースターなどでできないかどうか試してみようと考えている.

2007年1月21日

着眼点が間違ってる

我が国の食糧自給率は極端に低くなっている.
特に大豆は95%を輸入に頼っているそうである.輸入元は合衆国である.
大豆は,味噌や醤油,豆腐等の日本食の代表の材料である.
それまでが,輸入に頼るとは何とも情けない状況である.
その合衆国では,70%までが遺伝子組み換え大豆に切り替わっているということである.
いまのところ,味噌や醤油の原料には,「非遺伝子組み換え」と記されているが,それが現実に即さなくなる日が近づいている.
偶然見たテレビ番組において,スタジオ観覧者に挙手で遺伝子組み換えは危険と思うかどうかを問うていた.
約半数の人が危険はないと思うと答えていた.
私の個人的見解では,おそらくは,遺伝子組み換え農産物自体には害はないだろうと思う.
しかし,なぜ遺伝子組み換えなのかということである.そこでは,目的も説明されていた.
大豆というのは,栽培初期に非常に雑草に悩まされ,コスト高の原因になるものなのである.
日本では古くから,大豆や枝豆は雑草の影響が少ないように水田の畦に植えるほどである.
除草剤は植物を枯らす薬剤なわけであるから作物も弱る.
したがって,大量の除草剤に耐えられるように遺伝子組み換えを利用するのである.
ここが問題である.
大量の除草剤は,当然ながら少なからず農産物に残留する.しかも,果実は主に栄養分を貯蔵する役割を果たす器官である.
ということは,果実に栄養分のみならず毒性の強い農薬が残留するのである.
よって遺伝子組み換え農産物は危険な食品となるのである.
その番組では,遺伝子を組み換える目的までは説明していた.しかし,その後の問題としなければならない残留農薬の部分には全く言及しなかった.
なんと片手落ちなことか.「みなまで言わせないで,気づくことができる人だけ気づいてね」というつもりなのだろうか?
スポンサーありきの民間放送で伝えられることなど,たかが知れている.核心には決して直接的には言及しない.
額面通りのことだけではなく,その先にあるものに気づけるようにしたいものである.

全く別の番組だが,今回の納豆騒動も番組内で矛盾したことを述べていたにもかかわらず,視聴者にその見極め力がなかったがために起こったように思えて仕方がない.

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