« 玄米珈琲 | メイン | 「病気にならない人は知っている」Kevin Trudeau著 »

着眼点が間違ってる

我が国の食糧自給率は極端に低くなっている.
特に大豆は95%を輸入に頼っているそうである.輸入元は合衆国である.
大豆は,味噌や醤油,豆腐等の日本食の代表の材料である.
それまでが,輸入に頼るとは何とも情けない状況である.
その合衆国では,70%までが遺伝子組み換え大豆に切り替わっているということである.
いまのところ,味噌や醤油の原料には,「非遺伝子組み換え」と記されているが,それが現実に即さなくなる日が近づいている.
偶然見たテレビ番組において,スタジオ観覧者に挙手で遺伝子組み換えは危険と思うかどうかを問うていた.
約半数の人が危険はないと思うと答えていた.
私の個人的見解では,おそらくは,遺伝子組み換え農産物自体には害はないだろうと思う.
しかし,なぜ遺伝子組み換えなのかということである.そこでは,目的も説明されていた.
大豆というのは,栽培初期に非常に雑草に悩まされ,コスト高の原因になるものなのである.
日本では古くから,大豆や枝豆は雑草の影響が少ないように水田の畦に植えるほどである.
除草剤は植物を枯らす薬剤なわけであるから作物も弱る.
したがって,大量の除草剤に耐えられるように遺伝子組み換えを利用するのである.
ここが問題である.
大量の除草剤は,当然ながら少なからず農産物に残留する.しかも,果実は主に栄養分を貯蔵する役割を果たす器官である.
ということは,果実に栄養分のみならず毒性の強い農薬が残留するのである.
よって遺伝子組み換え農産物は危険な食品となるのである.
その番組では,遺伝子を組み換える目的までは説明していた.しかし,その後の問題としなければならない残留農薬の部分には全く言及しなかった.
なんと片手落ちなことか.「みなまで言わせないで,気づくことができる人だけ気づいてね」というつもりなのだろうか?
スポンサーありきの民間放送で伝えられることなど,たかが知れている.核心には決して直接的には言及しない.
額面通りのことだけではなく,その先にあるものに気づけるようにしたいものである.

全く別の番組だが,今回の納豆騒動も番組内で矛盾したことを述べていたにもかかわらず,視聴者にその見極め力がなかったがために起こったように思えて仕方がない.

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://kenkengogo.s15.xrea.com/x/mt5/mt-tb.cgi/198

コメント (0)

こんばんは。

ホント我が国の食糧自給率は、目を覆いたくなるような数字ですね。

お正月に実家に帰ったときに、父と熱く(笑)語り合ってきました。
父は実家が農家なので、特に関心があるようです。自分でも畑やってますし。
(趣味の域を出てないですけどね。いろいろ工夫しているようです)

私は味噌や醤油は、なるべく国産の原料を使用しているものを買っています。
少々値は張りますが、日本人の心ですから(笑)。
豆腐や納豆などは、遺伝子組み換えでないものを選んでます。

結局は、ひとりひとりが「自分で考えて行動しないと」ってことなんじゃないでしょうか。

テレビの報道も番組も、鵜呑みにするのではなく、もう一歩踏み込んでみる。
どういうものなのか、どういうことなのか、「考える」ことは大切ですよね。
テレビを見るときは、いつもツッコミを入れながら見ています(笑)。

KenGO!:

自給率はさておき,日本は合衆国にとって農産物の御得意様なのだから,絶対に遺伝子組替え物は買いませんと強行に押し切らなければいけません.
売るほうも客の要求には当然応えるべきですし.でなければ押し売りです.実際押し売りですけど.
そのためには,遺伝子組替え物がなぜ危険なのかを,はっきりとわかりやすく危機感を以って周知すべきです.
消費者もコスト高になろうが遺伝子組替え物は絶対に使用しないと宣言しない食品企業の製品に対しては,不買運動を起こすくらいしなければ.

私の家では,米と旬の野菜少々は自作しています.
前回のエントリで書いたように容易に安心な玄米が手に入る理由です.

コメントを投稿

About

2007年1月21日 22:46に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「玄米珈琲」です。

次の投稿は「「病気にならない人は知っている」Kevin Trudeau著」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Creative Commons License
このブログは、次のライセンスで保護されています。 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス.