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玄米珈琲

あるテレビ番組で目にして気になったのでやってみた.
玄米珈琲という紹介ナレーションだけである.煎ってすり鉢ですりつぶすというだけで具体的な説明は全くない.

試しに,まず玄米を五勺程度弱火で煎ってみた.10分程度表面がきつね色になるまで煎り,コーヒーミルで細挽きにしていつもの浸漬法で抽出してみる.
濾そうとすると,糊のようになってしまってフィルターが詰まってしまい濾せない.当たり前といえば当たり前である.
なにせ相手は米粒である.澱粉の固まりなのだ.それを粉にして熱湯に漬ければ糊状にならないほうがおかしい.
上澄みだけを飲んでみたが,市販の玄米茶のことを思うと,香ばしい素朴な味である.色は薄い.
悪くないが,これでは珈琲というにはほど遠い.
焙煎が足りないのではないかと思い,少し調べてみた.40分ほど費やしてゆっくり焙煎することがわかったのだが,これがなかなか大変である.
40分も煎っていると表面はすっかり真っ黒になる.20分あたり経過した頃からけっこう焦げ臭く,煙も立ち上ってくる.
とりあえず,40分煎ってできあがりとして今度は粗挽きにした.表面は真っ黒なのに,挽いた状態では,まあいい感じのきつね色である.
片手鍋で軽くなじませるように5分程度煮出す.
粗挽きだが水を加えた澱粉に熱をかけることには違いなく,フィルターが詰まって濾せないので,上澄みを茶漉しに通した.
見た目は褐色の抽出液ができあがってきた.
味見をしてみると最初は焦げ臭いが,それになれると香りが玄米で味は麦茶に近い,優しい味である.
日本の麦茶,韓国の玉蜀黍茶といった,他の穀類から出したお茶類と同様で,味は似ているが香りがその穀類によって異なるという感じ.
なかなかよいが40分間も火の前で焦げ付かないようにかき混ぜてから煎りするのは,面倒である.
だからといって,玄米の糠の部分は脂肪が多いので,煎ってしまうと酸化が進みやすくなるので大量に煎って,おいておくわけにもいかない.
次はオーブントースターなどでできないかどうか試してみようと考えている.

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2007年1月17日 12:00に投稿されたエントリーのページです。

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