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痛し痒しバリアフリー

最近,駅が改修されてエレベータやエスカレータといった昇降機が盛んに設置されている.
バリアフリー化やユニバーサルデザインは大変結構なことである.
バリアフリー化は障害者が健常者と同等の活動ができるようにというものであるが,しかし,逆に言うと健常者の負荷も過剰に軽減し筋力や心肺能力を怠けさせる原因になる.
すなわち,弱ることを促進しているのである.
健常者はできるだけアンチ・バリアフリーの行動をとらなければならない.

私は,事務所ビルの5階程度であれば努めて階段で上がるようにしている.
駅でプラットフォームに上がるときなどは言わずもがなである.
しかし,このときに階段が非常に使いにくくなっているのだ.
昇降機へのルートのほうが優先されているためである.
結果どういうことになるかというと,エスカレータ前で混雑するのである.
これでは,本来利用してもらうべき対象の人がかえって利用しにくくなる.

健常者が昇降機を使いにくくするための誘導方法は,何かないものだろうか.

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銀桃☆みきを:

此処にコメントするのは初めてですね。

この記事を読んで思うに、人ひとりひとりの心がけ次第でなんとかなるはずなのに、楽なほう楽なほうに堕落してしまうものなんですよね…
交通機関や建物のユニバーサルデザイン化は進んでも、心のユニバーサルデザイン化をしなきゃいけないって地元CMでも言ってました。
健常者がアンチバリアフリー(つまりはバリアフリーは障害者優先であるというスタンス)の行動をとることは、言い換えれば「ささやかな思いやり」ですよね。

なのに、昇降機の前が混雑してる現状はいただけませんね。

健常者が昇降機を使いにくくする方法…
変な話、特殊なチップを埋め込んだカードを手帳と共に持参し、自動車のキーレスエントリーのように身につけているだけで昇降機の扉が開閉するというものを開発するしかないでしょう。
介護者を除くカードを持っていない健常者は、入るとけたたましい音の警報ブザーが鳴るので、これほど恥ずかしい思いをするものは無いと思いますけどね。

こういう道徳倫理観がマヒした世の中には、もはやそういう個人IDカードやオートメーション化が必要になってくるんじゃないでしょうか。

ちょっとSFちっくな極論になってしまいましたが、そうでもしないとなかなか解消されない気がします…。

コメントありがとうございます.

実は,以前にも同じテーマで書いたことがありまして,そのときは主に下車して一目散にエレベータに走っていく大馬鹿者について書きました.
そのときに,ICカード化した診察券か何かをドアのキーに,みたいなことを提案しました.
健常者でもしんどいことはあります.
さすがに東京都営地下鉄では,階段で昇降しようとは思いませんけども,目安としては歩いてもあまり時間の変わらないようなレベルであるならば極力歩くべきでしょう.
普段,昇降機を使っていながら,スポーツジムに通ったりするような矛盾に満ちた無駄なことはナンセンスですしね.

わざわざ身体に大きな負荷をまとめてかけるよりも,何気ない小さい負荷をかけるほうが本当は効果が大きいはずなんです.

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2007年1月12日 22:33に投稿されたエントリーのページです。

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