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Guyatone

1月いっぱいで東京サウンド株式会社(Guyatone)が経営不振のため,営業終了していたという.
エレクトリックギターを持ったときから,ずっとFLIP GA-100FCを愛用している者としては,
少々寂しいが,手ごろな価格で小出力の真空管ギターアンプを精力的に作っていた1990年前後が最盛期で,それが終わってしまったときが同時に勢いがなくなってしまったのかもしれない.
マイティマイクロシリーズはそこそこの人気を保っていたのかもしれないが.

GA-100FCを使っていて,その上位機種であるGA-300FCも欲しいと思っていたが,
以前,出張の機会に寄った御茶ノ水で見つけてしまい購入を断念して以降もなかなかリアルショップで出会えなかったが,いろいろと調べているうちに,GA-100FCを使っている実感としてもあったのだが,オペアンプを組み込んでいるせいで歪みすぎのきらいがあり,また,チャンネル切り替えスイッチが背面パネルにあってフットスイッチ端子がないということがわかってあまり積極的に探すのをやめていた.
そんなところへ,仕事帰りに見かけた楽器店でFLIPシリーズの前身である,H&M model30が8千円という安価で置かれていた.
H&MシリーズもFLIPシリーズも故・成毛滋氏肝煎りで開発された練習用プリアンプ真空管式アンプである.
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ほぼ,ジャンク扱いだったのだが,試奏させてもらって何の問題もないのでそのまま購入して帰った.
H&M model30には,初期型とMk-2があり,CELESTION G8L-35が搭載されていたが,購入したものは,さらに最初期型で,オリジナルスピーカーが搭載されていた.
小型アンプながら入力にLoとHiがあり,SEND/RETURN,フットスイッチ端子を装備している.
特徴的なのが,MIDNIGHT JACK(簡易アッテネーター)でドライブチャンネルでも,十分な歪みと小音量を実現している.
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後には,これは失敗作だったと述懐されていたようだが.
"H&M"というのは,Hard & Metalということで80年代のへヴィメタル・サウンドを志向していたことによるらしいのだが,
意に反してチューブオーヴァードライヴよりもクリーントーンが非常に気持ちよい.
CELESTIONはG8L-35のような8インチ8オームのスピーカーをやめてしまっているので,JENSEN C8R-8にでも換装しようかと考えている.

H&MはGuyatoneブランドではないが,東京サウンド製の80年代後半のアンプが都合2台になった.
近頃は,Marshallも1Wを出すくらいだし,Bugera V5のような超安価なフルチューブアンプが注目されるのだから,
再度,低価格低出力の真空管アンプで事業再起に挑戦して欲しいものである.

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2013年2月28日 23:12に投稿されたエントリーのページです。

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