« 目的不明 | メイン | 阪神なんば線営業開始 »

ヘッドフォン再生

NEC_0003.JPG
NEC_0004.JPG
私はスピーカーから直に出てくる音を適正な距離で聴きたいほうなのであるが,90年くらいにヘッドフォンを購入してたまに使っていた.
開放型は音漏れもあり,逆に外からの音も入ってくるので密閉型を選んだ.
もともとあまりヘッドフォンは好まないので,あまり高価なものを買うつもりはなく,当時で5000円以下のものを選んだ.
それが,φ40mmドライバ搭載のPanasonic RP-HT80だった.
気が付いてみると,イヤーパッドの合成皮革とドライバとイヤーパッドの間に挟まっていたスポンジが加水分解で劣化してボロボロ.
イヤーパッドのへたりも顕著になっていた.
買い換えを考え,どのようなヘッドフォンが良いか吟味しようとしたら,意外にも現在の同価格帯の製品よりもはるかに良いものであることがわかった.
まず,量販店を通じて純正あるいは互換性のある交換用イヤーパッドがあるかどうかを問い合わせてみたが,もう既になかった.
いや,もともとなかったのかも知れない.
以前に,同じように加水分解で劣化したスピーカーエッジをセーム革に交換したように自作できる方法がないかを模索しつつ,他社製品の部品で使えそうなものがないかを探してみることにした,
メーカーが異なると音の特性が変わってしまうかも知れないが,まあ,そこは諦めることにした.
店頭で合いそうなφ40mm前後のドライバを搭載したヘッドフォンを探し,イヤーパッドが合うかどうかを検討した結果,audio-technica製φ36mmドライバ型が合いそうなので取り寄せてもらった.
届いた実物をみると,イヤーパッドが楕円形なのに対しRP-HT80のフランジは真円で一回り大きく,取り付けに少々手間取ったが何とかうまくいった.
イヤーパッドには,ドライバカバー用の目の細かいメッシュが付いていたので,薄いスポンジを貼る必要もなかった.

さて,装着感であるが,純正のものよりもパッド部分が細く,穴がドライバ径とほぼ同じなので密着度が高いような気がした.
音質はもはや純正の新品とは比べようがないのだが,音がこもるようなこともなく,エレキ・ベースの音像の輪郭がはっきりするようになったように思えた.
バブル期というのは,意外とコストパフォーマンスの良いものを作っていた反面,ちょっとした,しかし,肌に触れたりするような重要な部分が劣化して使えなくなるのが甚だ残念である.
幸い,合わせることのできるイヤーパッドがあったので使い慣れたものを使い続けることができる.

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://kenkengogo.s15.xrea.com/x/mt5/mt-tb.cgi/254

コメントを投稿

About

2009年2月14日 21:52に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「目的不明」です。

次の投稿は「阪神なんば線営業開始」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Creative Commons License
このブログは、次のライセンスで保護されています。 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス.