念願の天満天神繁昌亭での落語生体験である.
このときは,桂都んぼ,桂吉弥両人の企画で「米朝一門獅子十六の会」というのが五日間で催されていた.
米朝一門といっても若手となると桂米朝師の直弟子はおらず,孫,曾孫弟子である.
都んぼさんは,ざこば師が朝丸を名乗っていた頃の弟子,都丸さんのさらに弟子なので曾孫弟子,吉弥さんは故・吉朝さんの弟子なので孫弟子である.
(吉弥さんは大河ドラマ「新選組!」連続テレビ小説「ちりとてちん」の出演でとみに知名度が上がった)
見に行ったときは「十六の会」四夜目前半,吉坊さんと二乗さんの二人会だった.
前売りでなく,当日,仕事帰りに入れたら儲けもんくらいの気持ちで行った.開演20分前で2階席2列目である.
小屋自体がさほど大きくないので,良い距離感である.マイクなしでも声が聞こえるくらいだし,表情もよく見える.
この回は,二人とも全く何も決めずに臨むという趣向だった.初めに二人でフリートーク.
さすがに大阪である.この距離感なので,客席のおばちゃんが高座の二人に話しかけるのである.
私はその内容と態度に少々むかついたが,さすがに若手といえど落語家である.うまく利用しておられた.
演目は,二乗さんが「茶の湯」,吉坊さんが「不動坊」であった.
やはり,レコード音源やテレビラジオでは伝わらない面白さがあり,十分に堪能できた.
その割に料金の安いこと.当日券で1800円である.劇場映画でも1800円なのに実演でこの値段である.若手の勉強会であるということはあるのだが.
写真は,開演前に携帯電話で撮ったものであるが,繁昌亭設立資金の寄付者の提灯が天井一面に吊られている.
緞帳が開くと高座の後ろに見える欄間には,米朝師の筆による「樂」の文字が掲げられている.
きっかけをつかんでしまったからには,少なくとも月に一回はふらふらっと気が向いたら行ってしまいそうである.
何せ,仕事場から徒歩10分くらいで行ける場所なのである.
コメント (0)
やっぱり落語は生で聴くのが一番だと思います。
噺家さんとの一体感というのでしょうか、一緒に噺を
作り上げてゆくような感じ。
しかし、大阪は凄いですね。話しかけちゃうんですか…。
こちらは「待ってました」などの掛け声はあるけど、
話しかけるのはまずないですかねぇ。
会社帰りに立ち寄れるのはいいですね。10分ですか。
こちらの寄席は17時前後に始まるところが多くて、
会社帰りにはちょっとキツイ設定です。
繁昌亭、行ってみたいな~。
投稿者: ともにゃん | 2008年2月 6日 01:14
日時: 2008年2月 6日 01:14
遠くなし,近くなし.距離感が良いですね.全部で200席前後.
おばちゃんですけどね,まさか,ネタの最中には話しかけませんけれども.
落語に限らず,ライブに勝るものなしなんじゃないでしょうか.
投稿者: KenGO!
|
2008年2月 8日 19:04
日時: 2008年2月 8日 19:04