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あの先生

ここ一年ほど,人見元基のヴォーカルを求めてやまない.携帯電話にVOW WOWの『Legacy』と『ROCK ME FOREVER』をリッピングして常に聴けるようにしてある.

そんな中,偶然にこのようなブログ記事を見つけた.
高校生の女の子のブログである.トラックバックしたかったが受付けていなかった.
ここに書かれている『あの先生』とは,人見典明(本名)教諭であることは間違いない.ということは,日付もごく最近だし,この子は千葉県立某高校の現生徒なのだろう.
人見教諭が,前の勤務先でも軽音楽部の顧問で,現在もそうだということが推察できる.
「鼠がアンプの裏で耳から血を流して死んでいた」など完全に伝説である.

VOW WOWが活躍していたのは,私の高校時代の前後であるから,今のこのブロガーの子と同じくらいの年頃である.
ヒットチャートを見ている限りは,正直,イマドキの高校生とは絶対に感性が相容れないと思っていたが,良い物は良いとちゃんとわかってくれるというのが嬉しい.
と同時に非常に羨ましい.
英国のハードロック・チャートに食い込んだ英語力と声に直に触れることができるのである.
英語教諭によくありがちな机上だけの,口元に自意識が集中したような独特のカタカナ英語ではないのは,VOW WOWのライブ映像,特にAstria Theatreのライブを見れば明らかである.

教科書や参考書の出版社として知られる文英堂が英語教諭向けに季刊で発行する「UNICORN JOURNAL」53号に人見典明教諭が取り上げられている
彼からすれば,英語もロックも同じ.
VOW WOW解散後に英語教師に転身したことに不思議は無い.別のところで目にした記事では,東京外大卒業後は普通に英語教諭として就職するつもりだったそうである.
そのロックヴォーカリストとしての技量ゆえNOIZ~VOW WOWの活動で,むしろ就職浪人してしまったとも言えるかもしれない.
現在は“職業ロックミュージシャン”から完全に足を洗って“公務員”として生き,趣味としてのライブ活動に収まらず,ミュージシャンからライブやレコーディングにゲストヴォーカリストとしてちょくちょく呼ばれては参加する.
VOW WOW解散から15年以上になるのに,惜しまれている証である.

B'zの稲葉浩志も高校数学教諭の免許を持っていることは有名である.(稲葉のアマチュア時代の憧れがVOW WOWの人見元基だっということを漏れ聞いたことがある)
人見元基がJanis Joplinの「Move Over」とLED ZEPPELINの「Communication Break Down」で参加した,同じB'z松本孝弘の『Rock'n Roll Standard Club』も某古本店で買い求めてしまった.(とはいえ,申し訳ないが,やっぱり松本のギターは好みに合わない)

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2007年3月 7日 17:00に投稿されたエントリーのページです。

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