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「運び屋サム」シリーズ

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「クラッシャー・ジョウ」「ダーティペア」シリーズの高千穂遥著である.
両シリーズともに小学校高学年の頃から愛読している.(「ダーティペアFLASH」は装丁がいただけないので読んでいない)
「運び屋サム」シリーズは,かつて徳間文庫から発刊されていたが長らく絶版状態にあり,かつて古本屋をチェックしていたが全く入手できなかった.
2000年にハルキ文庫から復刊されていたことを最近になって知り,即座に取り寄せた.
「クラッシャー・ジョウ」と「ダーティペア」は20年ほどのずれはあるものの舞台設定が全く同じであり,実際,「クラッシャー・ジョウ」では外伝として両者が交錯する作品もあった.
しかし,「運び屋サム」もスペース・オペラであって似たような感じはするが,全く別設定である.
「クラッシャー・ジョウ」「ダーティペア」では,基本的に地球発生の人類のみで登場人物が構成されているのに対し「運び屋サム」では,異形の異星人も何の疑問もなく周囲にいち登場人物として存在する.
ちょうど「スター・ウォーズ」シリーズに近いと言える.ついでに「スター・ウォーズ」になぞらえると,主人公サムは,ハリソン フォード演じたハン ソロのようなイメージかと思う.

「クラッシャー・ジョウ」は,偏見でならず者扱いされるものの絶対に非合法なことには手を染めない宇宙のスペシャリスト職人,「ダーティペア」は,銀河連合の犯罪トラブルコンサルタントを主人公の職業に据えているが,「運び屋サム」では,非合法な物品を運ぶもぐりのアウトロー運送業者を描いているところも二作品と比べるとやや異色ではある.
「クラッシャー・ジョウ」「ダーティペア」ともにカバー,挿絵ともに安彦良和氏の手による.
「運び屋サム」のこの装丁,オリジナルではないのだろう.イマドキ過ぎる.しかも挿絵は全く無しである.

読んでいる感触は,典型的な高千穂節で分かりやすい痛快なものである.

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2006年9月 4日 20:14に投稿されたエントリーのページです。

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