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CREAM REUNION 2005

ことERIC CLAPTONやチャーの新作発表となると懐具合を考えずに購入してしまうので困ったものだが,待ちに待ったCREAM再結成ライヴ記録の公式発表である.
つい先日,ERIC CLAPTONのオリジナルアルバムが発表されたばかりであるが,やはり圧倒的にこちらである.
解散コンサートの映像はどう考えても継ぎ接ぎだし全く的はずれなものを映しているので,まともに3人のライヴ演奏がオフィシャルな映像として納められたのは1966年の結成以来初めてのことではないだろうか.

レイドバックだアンプラグドだと言ったところで,ERIC CLAPTONはCREAMに帰着する.
リアルタイムで聴いてきたファンはもちろんだろうが,私のように後追いのCLAPTONファンですらCREAMが入り口だったのである.
なんと言ってもイギリスのカルト的ギターヒーローから世界的に名声を得たのがCREAMである.その歴史的経緯の意味は大きい.
現在のハードロック/ヘヴィメタル・バンドの大半はCREAMの孫や曾孫と言っても過言ではないほど影響を残しているバンドである.
ERIC CLAPTONは1974年の本格的なソロ活動開始以降,ずっと大所帯のバンドを引き連れている.
途中,1980年代半ばにギタートリオ+キーボードの4人編成もあったが,この少し前くらいからギター演奏の迫力が戻ってきたと言われてはいたものの,何か物足りなさがあったことは否めない.
(私はビデオ記録として残っている1986年7月バーミンガムの演奏はシンプルで非常に好きであるが)
いや,しかしこのCREAM再結成の演奏はすごい.
CROSSROADSはもう少しスタカートを効かせた歯切れよいものを期待していたのを除いては,ロックの最小単位ギタートリオで必要十分なサウンドを爆発的に放出していた.
60歳を過ぎた3人でしかもそのうちの一人JACK BRUCEは肝癌の病み上がりなのに37年前の解散時のアルバートホールと同等かそれ以上ではないか.
(GINGER BAKERは,ステージでは昔に劣らない強烈なドラミングを披露していたが,インタビューでは老人に見えたのには驚いた)
ERIC CLAPTONは,最近のJEFF BECKの盛んな活動を見て惰性でギターを弾くことをやめ,再び練習を始めたらしいということだが,その成果発表の場がCREAM再結成公演だったのだろうか(笑).
やはり,これが本来の姿ではないのか.
“カッコいいロマンチックなおじさま”としてERIC CLAPTONを見ている女性ファンにハードロック/ヘヴィメタルの源流たるCREAMはどのように映っているのだろう.

今回のライヴ映像を観て,解散と今回の中間地点に当たり,私のCREAM原体験であるJACK BRUCE, ANTON FIER & KENJI SUZUKI『INAZUMA Super Session』の映像記録がますます観たくなった.

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ともにゃん:

この間、某家電量販店にDVDソフトを見に行ったのに、これをチェックするのを忘れました。

帰り道の途中に、レコード店の店頭で映像が流れているのを見て「あ~!」と…。

カッコよかったです。
まったくあのオジサン(というかオジイサンですね・爆)たちのパワーは凄すぎです。

近々買ってきます!

まあ,こういうときの売らんがための策の常套手段というのが,音声ソフトと映像ソフトで選曲が微妙に違うと言うことですわ.
とりあえず興味あるだけだったら,どっちかだけでいいでしょうけど.
結局,CREAMのCDとDVD-VideoにさらにThe Legendsのモントルーのライヴ映像DVDをまとめて買ったので1万円超の出費でした….
だってERIC CLAPTONとMARCUS MILLERの共演なんて手に入れるしかないでしょ.
以前チラッとNHKで見たことあったんですが,まさかこんなすごいことだったとは思いもしませんでした(苦笑).

映像ソフトのインタビューでも出てきますけど,再結成でありながら,結構初めてのことが多かったんですね.
特にCLAPTONファンならかなりライヴヴァージョンも聴いている「BADGE」ですが,『Good-bye』が解散後のリリースだったのでCREAMとして演奏したことは無かったとということとか.

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2005年10月 5日 21:12に投稿されたエントリーのページです。

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