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BIG GUNS : THE VERY BEST OF RORY GALLAGHER

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TOWER RECORDのポイントが満杯(3000円分サービス)になったので,どれに使おうかと思っていた.
最近は,海外物は日本盤のフルアルバムでも2500円程度なので使い切れない.かと言ってあまり聴きたくもないものを抱き合わせで買うのももったいない.
国内物では,9/7には押尾コータローの新作が出るので,もともとはそれに使おうと思っていたのだが,現在,インディ2作とメジャー3作,映像2作品を所有しており,ひとまずは置いておこうとも考えていた.生ギターのソロ・インストなので,サウンドバリエーションが限られるため少し飽きつつある.
あるいは,CREAM再結成公演記録が出るまで使わずに置いておくのも一つだと思っていた.
そこへちょうど8月下旬にRory GallagherのTaste時代からのベスト盤がリリースになっていた.2枚組24曲収録SACDハイブリッド・ディスクで税込3360円.ちょうどいい価格である.

SACD(Super Audio Compact Disc)のソフトはこれが初めてである.
DVD-Audioのソフトは,LED ZEPPELINのライヴ盤『HOW THE WEST WAS WON』を所有している.これは,一般的にはAudio-CDの3枚組に対してDVD-Audioでは2枚組である.
ハードをDVDユニバーサル・プレイヤーにしておいてよかったと思う.デジタル光ディスクの音楽ソフトであればCD-DAであろうがDVD-AであろうがSACDであろうが,どのフォーマットでも再生できる.

話をもどしてRory Gallagherである.
以前より,ずっとRory Gallagherは聴いてみたいと思いながら,キャリアの長い人であるしどこから聴いてよいか分からず,手を出しかねていた.
アイリッシュ特有のメロディラインが特徴的と言われているが,サウンドは典型的ブリティッシュよりも乾いた感じのブルーズ・ロックであり,R&Rで格好良い.
格好良いのが分かっていながら,なかなか聴けなかったのである.やはり,なにかのきっかけというのは必要である.
ライナーノーツに書かれている,かつてのインタビューの記述に共感を覚えた.

100ワットのスタックアンプに惹かれたことは一度もないね.(中略)小さなコンボアンプのボリュームを8か9くらいまで上げて,椅子から飛び上がって演奏するほうを選ぶよ.(中略)あくまでも好きなのはギターそのものだから,この楽器の可能性を最大限に引き出したいんだ.(後略)
俺はアンプをオーヴァードライヴさせるほうが好きだし,(中略)いろんなエフェクトをあれこれ使って退屈なギター・ブレイクを演奏する連中をずいぶん見たよ.(中略)俺はありのままのギターが好きだ.
原則として俺はパフォーマンスから人間的なファクターが消されてしまわないように,テクノロジーをしっかり自分で制御するように気をつけている.

そしてRory Gallagherと言えば,今回のアルバムジャケットにもなっている1961年式のフェンダー・ストラトキャスターである.
もともとサンバースト・フィニッシュのはずだが塗装が剥げてボロボロである.
Eric Claptonのかつての黒のストラトキャスター“BLACKIE”やStevie Ray Vaughanのストラトキャスター“ナンバーワン”など,使い込まれたギターというのはなんとも迫力がある.
この3人に関しては,ギターの姿さえあれば本人の姿がなくてもよいくらいにギターはその人の分身であるといっても過言ではない.
ノーマルなモデルのはずが,その人の個性が楽器に強烈に焼き付けられて後にシグニチュア・モデルになるのがなんともカッコいい.
塗装の剥れ具合まで再現するのはやり過ぎだとは思うが.

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2005年9月 8日 19:40に投稿されたエントリーのページです。

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