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TalkMasterII-H

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メモリーレコーダーつきラジオとでもいうのだろうか.
メモリープレーヤーやメモリーレコーダーは,各社から発売されており,最近はFMラジオ付きもぼちぼち出てきたが,AMラジオ付きは,有名オーディオメーカーからは発売されていない.
携帯型音楽プレーヤーは,アップルコンピュータのiPodが火付け役になって既存オーディオメーカーもそれに追従する形になっている.
しかし,何度かこれまでにも書いてきたように私はAMラジオも大好きなので,全く食指が動くに足るものではなかった.
特に勤め人としては,深夜ラジオがタイマー録音できる機能が欲しかった.
ラジオの番組は2時間がザラ,中には3~4時間という猛者番組もある.カセットテープならばデッキのタイマー起動は勿論,オートリバース,リレー録音が必須である.
ところがカセットテープは長時間タイプを使うとテープが薄く,使っているうちに疲労・劣化でキャプスタンやピンチローラーに巻きついてしまう危険性がある.
また,音楽だけならば,少々かさばっても通勤カバンを持つのだから,ポータブルCDプレーヤーで事足りるのである.
携帯電話にまでメモリープレーヤー機能が付くほど主流になってきたのでいまさらMDを購入する気にはなれない.
漠然とAMラジオをタイマー録音できるメモリープレーヤーがあったらいいなあと思っていたところに出てきたのが,サン電子VoiceLabのTalkMaster(写真左)である.
元々はトークマスターの名のとおり,NHKラジオ語学講座番組聴取者向けで,そこにFMラジオとMP3プレーヤー,ボイスメモ機能を付けたというものである.
一昨年の秋に購入して毎週3~4番組をタイマー録音し,メモリープレーヤーとして愛用してきた.
その後継上位機種として今春発売となったのがTalkMasterII(写真右)である.
ラジオチューナーの感度向上や録音フォーマットを全てMP3としてステレオ録音も可能とし,USB1.1ではあるがポータブルストレージデバイスとしても使えるなど,かなり機能・性能が向上している.
液晶画面表示がドットマトリクスとなり,ユーザーインターフェイスがわかりやすくなったので,直感的に扱えるようにもなった.
語学練習用ということで再生スピードを0.5,0.7,1.0,1.3,1.5倍に変えることができ,かつ,任意区間のリピート再生ができる.しかも音程は変わらないのでギターのフレーズコピーにも大いに活用できる.
TalkMasterでは,かなり混乱をきたしたファームウェアのアップデートもPCからUSBを介して行えるようになり,リセットスイッチも付いてフリーズに対処できるようになった.
実際,私のTalkMasterもフリーズして不具合が生じた.無償修理,元払い発送返却でかなりの痛手を余儀なくされたと推察できる.

逆に不安が拭い去れない部分もある.
携行時の電源がTalkMasterでは単4型電池だったのが専用充電池になっていることである.充電池交換にはドライバーが必要で手軽には行えない.
基本的に通販のみであるが,全国のいくつかの書店店頭でも販売されている.
TalkMasterは,当時関西ではそこしかなかったので京都三省堂書店で購入した.今年春から大阪旭屋書店本店でも店頭販売が始まった.
TalkMasterIIには内蔵メモリの容量が128MBのSと512MBのHの2タイプあり,Hタイプはメーカー直販のみのはずだが,旭屋書店では売られている.
MP3プレイヤーとしてみた場合には128MBあれば十分と思えるが,USBメモリとして使えるなら音声データのほかにも入る余裕があるに越したことはないと考え,
店頭でも入手できるならと,512MBタイプのTalkMasterII-Hにした.

様子を見に行ったときには在庫があったのに,2日後には売り切れていたので注文し,一週間足らずで入荷した.
サン電子といえば,一般層には知られていないが.主にパチンコ台のコンピュータ部分のメーカーだそうである.
しかし,VoiceLab製品はかなり売れているようである.私は4月10月に発行される『ラジオ新番組速報』の広告ページで知った.
基本はウェブによる直販であり,店頭販売は家電量販店ではなく書店の語学コーナーでのみである.
一流メーカーと呼ばれているところも追従して一通りの製品が同列に並べば,このジャンルがより洗練されると思うのだが.

機能がかなり多いので,使いこなすためには取扱説明書としばらくは首っ引きである.

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2005年8月 8日 19:06に投稿されたエントリーのページです。

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