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ここ一週間ほどの顛末

5月11日に一通のE-Mailが舞い込んだ.
差出人はKenji Jammerの公式ウェブサイトの制作・管理を任されたという方である.
新たなコンセプトの下で新作が発表され,それに伴う日本国内のライヴツアーが行われることでその広報を目的としたサイトということであった.
ついては,Cruising Jammer Man(以下CJM)の内容を参考にさせて欲しいという申し出であった.
事前に内容を確認してみて欲しいということで記されていたURLを辿ると,Kenji Jammer Official Web Siteと銘打たれ(当初は),
Kenji Jammerご本人によるウェブログも用意されていたので,前々から公言していたように,
もはやCJMは用済みとなるため,私が掲載しているデータは全部渡してしまって閉鎖しようと考えていた.
公式サイトに記述されるとそれなりの権威を持ってしまうので,完璧を期していただこうと私が気付く限りの指摘をE-mailで送信した.
するとその返信にはKenji Jammer公式ウェブではなく,あくまで新プロジェクト下の作品のプロモーション・サイトの位置付けになったとあった.
Kenji Jammer公式サイトということで担当の方も張り切ってらっしゃったのが一通目のE-mailの文面から感じられたのだが,その返信の文面には落胆と混乱しか感じられなかった.
新作の販促が目的なのでレーベルの販売元からCJMを参考にウェブ制作するようにという当初の指示だったらしい.
そのことについて販売元からは私に連絡はなかった.
バラバラの情報をまとめた(例えば年表)時点で私に著作権が発生するのである.そのあたりの認識は持っているのだろうか?
レコードレーベルであれば,著作権に対する見識は深いはずである.
レッドブックのCD-DA仕様に準拠していないと悪名が高いコピーコントロールド・コンパクトディスク(CCCD)は著作権保護の目的だったのではないのか.
素人の作ったウェブサイトの内容など盗用してもかまわないという論理なのか.
以前から大手レコード店のサイトや店頭POPでCJM記事の無断での二次利用も目立ったことも苦々しく思っており,
Kenji Jammerご本人やサイトの開設とは全く別の点でそういう大きなところの態度には少々憤りを覚えている.

だが,運営方針が固まらない時点で連絡を先走りすぎたと恐縮されていたものの,配慮して連絡いただいた担当者の方の誠意には敬意を表したい

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ともにゃん:

トラックバックさせていただきました。
これからは、tomo-nya改めともにゃんで(笑)。

『Mellow Guitars』はエイベックスが販売元になるんですよね?
発売元はインディーズレーベルなのかな?
KenGO!さんに連絡してきた担当者の方は、どちらの方なのでしょうか?

結構、レコード会社(だけでなく、大きな会社)って自分たちの権利は主張するけど、
他人の権利についてはどこ吹く風って思ってるんじゃないかと感じます。
あきれますよね、大企業のクセに。
ホントしっかりしてないよなぁ…。

あ、CCCDは大嫌いです。
再生機を壊すかもしれないCDモドキってどうなんでしょう?
必ずCCCDでないことを確認して買っています(苦笑)。
「著作権保護」なんて言うけど、ホントは売り上げを落とさないためですよね。
コピーさせないようにして、その分売るってことですよね。
その根性が気に食わない。
いいものは、必ず売れると思うんですよ。
心に残らないような音楽を作ってるから、売れないってコトに気が付かないのかな~?
いいものじゃないから、「コピーでいいや」、「レンタルでいいや」と思われるんですよ。

今回、販売元がエイベックスということで、もしかしてCCCDなのかな?
ちょっと不安。

KenGO!:

レーベルはBuzzy Records.やはりインディペンデントだと思います.
ウェブ制作は,今回のツアーの横浜会場,THUMBS UPでブッキング担当の方なんです.なぜか.
今でもちょこちょことメールはやり取りさせていただいてます.

CCCDに関しては,最近リリースされるものはなくなったみたいです.昨年10月頃が最後だったでしょうか.
そういうことを続けているとレコード業界自体が衰退するのは初めからわかっていたんでしょう.
私,2枚ほど持っているんですよ.押尾コータローのメジャー後の1stと2ndです.3rdとベストライブは非CCCDでしたね.
音質劣化やかからないプレーヤーが現れたり壊れる危惧があるというのは初期だけの話だったみたいです.
ある種の脅しと技術的な不明点があるので詳細な説明できなかったことがあるんでしょうね.
だからといってCCCDみたいな姑息な手段は許せませんが.
わざとデータエラーを引き起こさせるものですから,ウィルスやワームと同等の悪質プログラムといっても過言ではないでしょう.
似たような話で言うと,輸入盤禁止の件も許せません.国内盤の廃盤ペースが短すぎるクセに.

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2005年5月17日 17:54に投稿されたエントリーのページです。

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