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一芸名人

2004年の若手ピン芸人でもっとも注目されたのは,言わずとしれた“ギター侍”こと波田陽区だろうが,
早速,今年一年もたずに飽きられるだろうとも言われている.しかも,かなり世代的にピンポイントの受け方である.
しかし,似たような芸のスタイルでベテランで長く続けている人も考えてみればいるのである.
“なんでかフラメンコ”の堺すすむやウクレレ漫談の牧伸二.
この二人の芸は,かなり普遍的でいつ聞いても面白いと思える.
私は個人的好みとして波田陽区の芸は面白いとは思えないが,
しかし,忘れられようがどうしようが続けてさえいれば,
堺すすむ,牧伸二クラスになるのではないだろうかと思っている.
いや,むしろ,ポッと出のピン芸人として消えて行くのではなく,改めてどちらかに師事したらどうかと思う.
そうすれば,いつの時代にもどの世代にも通じる,“ギター侍”が誕生するのではないだろうか.

徒弟制度というのは時代にそぐわないと思われがちであるが,やはり,弟子時代を経験した芸人は底力があるように思う.
違う見方をすると,弟子時代で芸人として既に淘汰されてしまうが故に残って行くとも言えるかもしれないが.

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2005年1月21日 19:11に投稿されたエントリーのページです。

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