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ラジオ・テレビ

 中高生の頃は,ご多分に漏れずラジオの深夜放送をよく聴いていた.
大阪では,朝日放送(1008kHz)「ABCヤングリクエスト」と毎日放送(1179kHz)「MBSヤングタウン」が二大巨頭だった.
あるいは,ラジオ大阪(1314kHz)「浜村淳のサタデー・バチョン」「鶴瓶・新野のぬかるみの世界」等々.
私よりも少し上の世代の人では,少しインテリ目の人がヤンリクを聴き,やんちゃ目の人がヤンタンを聴くという傾向があった.
私はヤンタン・リスナーだったので,ヤンリクのことはわからないが,
ヤンタンはパーソナリティが豪華で,毎日放送は在阪局にもかかわらず,夜間は電離層の作用で電波が遠方でもよく届くことから全国にファンがいた.
大阪のラジオ番組というのは,ある種独特の雰囲気を持っており,ほとんど芸人の楽屋でのウダ話といった様相だった.

 '80年代後半には,このヤンタンを発祥として同時にいくつかのテレビ番組も制作された.ラジオが発信元でテレビ番組が制作されるのである.
古くは,「ヤング おー!おー!」に始まり,「夜はクネクネ」「あどりぶランド」等々.
蛇足だが,,あの「欽ちゃんのドンとやってみよう!」~「欽ドン!」もニッポン放送のラジオ番組「欽ちゃんのドンといってみよう!」を
テレビ番組に移行させたものだったそうである.
今,ほとんどそういった番組は,見かけない.

 いま,ラジオ,特に中波局はいまひとつ盛り上がりに欠ける.
少し前までは,深夜放送の番組には必ず居た,常連リスナー達,いわゆる“はがき職人”が行き場を失っているというのである.
インターネットの普及で,投稿にはBBSやEメールを使えるので非常に手軽になって居るのに,である.
実際に話芸に秀でた人,若手の芸人でなく,単にテレビの人気者を起用してしまうため,番組のパーソナリティがそういった材料を使いこなせない人ばかりなのである.
パーソナリティに起用される人がラジオ世代ではなくなったのだろうか.
午前~昼間の主婦向け番組は,長寿番組の「ありがとう,浜村純です」や「おはようパーソナリティ道上洋三」を筆頭に,
変わらず面白い番組が安定して供給されているのに,
夜間・深夜がヒットチャート番組しかないのは,20年来の深夜ラジオファンの私としては非常に残念である.

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2003年6月13日 21:41に投稿されたエントリーのページです。

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