ここ一年くらい,ずっと気になっていた,オーディオの音割れの原因だったスピーカーを新調した.
DENONのSC-A50.実勢価格が一本12,000円である.コストパフォーマンスに優れていてお薦めできる.
スペックは
ウーファー+ツイーター+スーパーツイーターの3way
インピーダンス:6Ω
再生帯域:43~90000Hz
許容入力:80W(EIAJ),120W(PEAK)
音圧:89dB
バイ・ワイアリング接続可
マーカス ミラーの『M2』を再生してびっくりした.スラップ音とベースドラムの音の輪郭がはっきりしていて印象が全く違うのである.
音割れが不快でCDラジカセだと不満で再生するのが億劫だった,20Bits録音のクラシックのCDでも低中域が全く歪まない.
ウーファー口径14cmでもかなりの音圧があって迫力の重低音が出る.
高域の粒立ち,音のセパレーションが良いのでギターやヴァイオリンがよく聴き取れる.
最近リリースされるCDはどれも皆,ラジカセやマイクロコンポでの再生向けに録音レベルを上げるという
過剰なイコライジングと,古いスピーカーはコーンの周辺部が経年劣化(15年)で割れてしまっていたから,これらの相乗効果が音割れの原因だったようである.音量とは無関係でしたから.
これがなかったら多分気づかなかったとは思います.この辺もデジタルサウンドの弊害である.
このスピーカーでアナログ盤はまだ再生していないですが,どう印象が変わるか楽しみである.
特にオーディオマニアというわけではないのである,良質なソフトを楽しむにはそれなりにハードも必要であると考えている.
一説にはスピーカーは“5年が寿命の消耗品”だそうである.