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2003年1月 アーカイブ

2003年1月 4日

コンポ一部新調

ここ一年くらい,ずっと気になっていた,オーディオの音割れの原因だったスピーカーを新調した.
DENONのSC-A50.実勢価格が一本12,000円である.コストパフォーマンスに優れていてお薦めできる.
スペックは
ウーファー+ツイーター+スーパーツイーターの3way
インピーダンス:6Ω
再生帯域:43~90000Hz
許容入力:80W(EIAJ),120W(PEAK)
音圧:89dB
バイ・ワイアリング接続可

マーカス ミラーの『M2』を再生してびっくりした.スラップ音とベースドラムの音の輪郭がはっきりしていて印象が全く違うのである.
音割れが不快でCDラジカセだと不満で再生するのが億劫だった,20Bits録音のクラシックのCDでも低中域が全く歪まない.
ウーファー口径14cmでもかなりの音圧があって迫力の重低音が出る.
高域の粒立ち,音のセパレーションが良いのでギターやヴァイオリンがよく聴き取れる.

最近リリースされるCDはどれも皆,ラジカセやマイクロコンポでの再生向けに録音レベルを上げるという
過剰なイコライジングと,古いスピーカーはコーンの周辺部が経年劣化(15年)で割れてしまっていたから,これらの相乗効果が音割れの原因だったようである.音量とは無関係でしたから.
これがなかったら多分気づかなかったとは思います.この辺もデジタルサウンドの弊害である.
このスピーカーでアナログ盤はまだ再生していないですが,どう印象が変わるか楽しみである.

特にオーディオマニアというわけではないのである,良質なソフトを楽しむにはそれなりにハードも必要であると考えている.
一説にはスピーカーは“5年が寿命の消耗品”だそうである.

2003年1月15日

バンド名あれこれ

 最近,日本国内のバンドでも,日本語や漢字を使ったバンド名やグループ名にほとんどお目にかからなくなった.
以前は,加納秀人の“外道”,パンタの“頭脳警察”,沖縄のHRバンド“紫”など,貫禄や重厚ささえ感じるものが多かった.

 私が最もこのグループ名はいいと思っているのが石田長生&チャーのアコースティック・デュオ,“バホ”である.
グループ名のロゴとしては,“馬偏に呆”という造字を用いるのだが,江戸のギター馬鹿と浪花のギター阿呆がコンビを組んだ
というグループの特徴を分かり易く言い表していてしかも語呂も非常によいと思う.
 ところが近頃のヒットチャートを駆け上るグループの名前は,非常に薄っぺらに感じる.“名は体を顕し”ていないのである.
英語だけに飽きたらず,少しでも特異性を持たせようと変にドイツ語やフランス語を使ってみたり.無理に辞書調べただけで付け焼き刃ではないのか.
しかし,横文字を使っていても,よく思想を顕しているものも確かにある.しかも難しい単語ではない.
“FENCE OF DEFENSE”がそれである.直訳すると“防御壁”.
ハード・ロック・サウンドの要である音圧や厚みをうまく表しているではないか.それにうまく韻を踏んでいる.
かえって実力のあるミュージシャンによるグループ名の方がシンプルながらもウィットに富んでいるものが多いように思う.

 一方,日本では案外と無いのが,中心人物の名字をそのままグループ名にした例.
Ronnie Montroseの“MONTROSE”,Van Halen兄弟の“VAN HALEN”,John Bon Joviの“BON JOVI”やKipp Wingerの“WINGER”などがそれに当たる.
Alice Cooperの“ALICE COOPER”などというのもあったりする.
GUNS 'N' ROSESは,一説には男性器と女性器の比喩とも言われるが,実際にはVo.のAXL ROSEと当初のG.のTRACII GUNSの二人を中心に結成されたバンドなので人名に由来する.
日本で同様の例は,辛うじて“甲斐バンド”や“KUWATA BAND”があったくらいか.
しかし,これはどちらかというと“Jeff Beck Group”や“Michael Schenker Group”に近いようにも思う.

 また,60年代にはグループ名というと,THE xxSというのが主流であったが,そこに現れたのが,
“CREAM”
御存知のように,Jack Bruce, Ginger Baker & Eric Claptonの伝説のロック・トリオである.
ヴォーカルだけではなく楽器の演奏に重きを置いた,自分たちは単なるポップ・グループではなく,
ジャズ,ブルーズ・シーンの“精粋(Cream)”である.
だから“S”は,要らないのだ,と.

2003年1月23日

Guitar Man

シンコーミュージックムックの「Guitar Man -Edward Van Halen編-」を見かけたので入手した.
第一弾はJimmy Pageだったようなのだが,あんまり私はギタリストとしてのペイジには興味が持てないので見てないが.
彼は,むしろ,ギターの弾けるプロデューサー・アレンジャーという印象である.

内容は,主にYOUNG GUITAR誌の抜粋・再録で,ギターコレクションなど,見たことのある記事もたくさんあったのだが,中でも,付録のDVD-Videoに老舗のVAN HALENコピーバンド,伝説の耕耘機:VON HALENのギタリスト,E.D.(え~で~) VON HALEN氏の奏法解説のヴィデオ・レクチャーがあり,
なかなか興味深いものであったが,いくら完コピといっても「MEAN STREET」イントロのスラップ&タップや,ハミング・バード・ピッキングは,“本物”が『LIVE WITHOUT A NET』や『LIVE:RIGHT HERE, RIGHT NOW』で見られることから,残念ながら,見劣り,聴き劣りがしてしまっていた.
なんとなく,ニュアンスが違って,違和感持ってしまうのである.
やっぱり,近いことはできても,100%真似しきれないところが,Eddieの凄さなのだろう.

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