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歌姫が聞いて呆れる

 メガヒットを放つ,若い女性歌手,浜崎あゆみ,宇多田ヒカル,倉木麻衣,etc….
彼女らは歌姫などと呼ばれて,誉めそやされている.

本当に彼女らはそんなに歌い手,いや,ヴォーカリストあるいはヴォイス・プレイヤーとして実力があると言えるのか?

浜崎あゆみ:
あるとき早朝のニュース・ワイドショーの芸能コーナーで見たときに彼女が取り上げられていた.
「今までコンサートを行わなかったのは,2時間歌い続けるだけの持久力・体力がなかったから」
ナニ!?そんな女の子が歌姫!?ちゃんちゃら,おかしいわ.
最近は何とか,ステージが出来るようになってはいるらしいが,全国何十箇所というツアーに出るという話は現実的ではないのだろう.
同じ番組の別の日,アジアのどこぞの国のイベントで大会場で歌ったのが流れたこともあった.
非常にしんどそうに歌う姿で,ぼんやりと見ているはずのこっちまでしんどくなる.ラジオやCMで歌声が聞こえてくるだけでしんどい.
本人は,辞めたがっているという話も聞く.早く解放してやったほうがいいんじゃないか.

宇多田ヒカル:
ミュージシャンとして,センスはあるし,リズム感がよく,英語も母国語と言ってもいいくらい幼い頃からの本場仕込.
この3人の中ではもっとも認めたいとはおもうが,無理な音域は使うべきではない.
歌詞などハッキリ言って,声を聞かせるための手段に過ぎないものだから聞き取れる必要はない,と私の意見としてはあるが,
そうは言っても,歌詞付きで歌うからには,言葉が聞き取れる音域が無理なく聞きやすいことに繋がると思う.
意外に音域が狭いじゃないか,というのが結論である.
例の病気が原因でこれに拍車がかかるんじゃないかと心配する.部位が部位だけに.

倉木麻衣:
宇多田ヒカルのパチモンと言われて問題に発展したこともあったが,正直言って私の印象ではそこにも届いていない.
ラジオ等で聞こえてくる限り,全く声量がないコだな,と思っていた.体型もあまりに華奢であるし.
このことをある人に言ったことがあるが,「実際のライブだったらどうかわからない」と言われた.
まあ,私は実践主義なところもあるので,そのときは反論しなかったが,前述の朝の番組で倉木麻衣のライブの様子が流れたことがあった.
やはり,声量が全くない,か細い声なのである.あんなもんヴォーカリストでもなんでもない.カラオケレベルである.


 こんなことを考えるには何かのきっかけが当然あるのだが,北島健二のソロ・アルバム『guitar_pure』のゲストとして参加した,
坪倉唯子の歌声が非常にソウルフルで迫力があったから急に上記のような疑問,不満,憤懣が頭をもたげてきたである.
また,金子マリもアマチュア時代から“下北沢のJANIS JOPLIN”と呼ばれ,低音から高音まで幅広く発声できて,
母国語でもないのに英語の発音もよい,ソウルフルで卓越したリズム感と圧倒的な迫力のある歌声を持つ人である.
さらに宮本“MIMI”典子.日本人でありながら,あの“GRAHAM CENTRAL STATION”のヴォーカリストとして一時期在籍した.
1992年に2枚組ライブアルバムを残しているが,ベースのチョッパー奏法の創始者,LARRY GRAHAMや
“THE BROTHERS JOHNSON”のGEROGE JOHONSONをバックに据えて堂々たるものだった.

 かくいう,私も高校生の頃は,白井貴子や渡辺美里をよく聴いていた.
ちょうど,いわゆるアイドルとロックシンガーの境界線があいまいになっていく兆しが見え始めた頃だった.
しかし,その頃は既に私もギターを弾くようになっていたし,当時の彼女らのサポート・バンドだったCrazy Boysの山田亘や The Lover Soulの佐橋佳幸など
名うてのプレイヤーがいたこともあり,ロック・バンドとしてのまとまりなども注目すべき点だった.
 また,彼女らがパーソナリティを勤めるラジオ番組では,主に海外のロックしかからないので,
私は,これはカッコいいと思ったアーティスト名と曲名をメモしては,レコード店に行ったものだ.
この結果として現在の非常に節操の無い音楽リスナーの私が居るわけである.

 果たして現在このようなことがあるのだろうか….

 …話を戻そう.

 それは金子マリ,坪倉唯子や宮本典子に比べたら上記3人のほうが若いし一般層のとっつきはいいから,
レコードも売れるし,ファッションリーダーとしても取り上げやすいだろう.
そういう面も確かに必要だろう.しかし,それだけでは,お人形さんに過ぎず,ミュージシャン,ヴォーカリストではない.
.
10年前の「踊るポンポコリン」のヒット,B.B.クイーンズなどというなんと人を食った畏れ多いグループ名なんだ!?と憤ったが, その正体が近藤房之助と坪倉唯子とわかった瞬間に“赦す!”と転んだのは誰あろうワタシである.

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2002年6月22日 00:16に投稿されたエントリーのページです。

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