« 2002年2月 | メイン | 2002年4月 »

2002年3月 アーカイブ

2002年3月10日

名曲

ロックは流行歌である.このことには誰も依存は無いだろう.しかし,残るべくして残る名曲は数多ある.

The Beatlesにしろ,The Rolling Stonesにしろ多くの曲が名曲として多くの人に記憶されている.
ラジオからも頻繁に聞こえてくる.オンタイムの曲ではないのに,だ.
他にもLed Zepplinの「Stairway to the Heaven」や,Grand Funk Railroadの「We're an American Band」,
The Doobie Brothersの「Long Train Runnin'」などは特によく聴く事が出来る.

しかし,日本国内のロックでも名曲と呼ばれている曲も数多くあるはずだが,ほとんどラジオから流れることは無い.

例えば私の敬愛するチャーの「SMOKY」.
雑誌等で日本ロック史云々の特集があると必ず取り上げられる,日本人離れしたリズム感とスピード感のある全英詞の名曲である.
シングルにはならなかったが,コンサートでは定番のチャーの代名詞とも呼べる曲だ.しかしラジオで流されることはあまり無い.

昨今,チャートを駆け上がる曲といえば,ドラマやCMとのタイアップ曲ばかり.ごくまれに曲の魅力だけでじわじわと浸透してくる曲もあるが.

クリスマスソングの定番となっている山下達郎の「クリスマスイブ」ですら,タイアップが長年に渡るヒットのきっかけである.
名曲には違いないが,私の印象では山下達郎は冬を歌う人ではない.夏を歌う人である.

ラジオから聞こえるのは,そのときの最新チャート曲のみ.いかに作品を軽んじて浪費していることか.
このことにレコード会社もリスナーも気付いているのだろうか.

本当に聴く耳をもった音楽ファンが少なくなった証左なのだろう.
中古レコード店に行くと良くわかる.同じCDが数多く並んでいる.すぐ飽きられて処分されたCDたち.
かなり高価な限定発売のボックスものも少なくない.そのなれの果てが中古店に大量入荷なのである.
レンタル店に同じ物が何枚も並ぶようなToo Muchなものには興味は湧かない.
予定調和で聴いていて発見もスリルも無いからだ.

2002年3月16日

50Hzと60Hz

東日本と西日本の大きな違いのひとつに交流電源の周波数がある.
ご存知のように東日本が50Hzで西日本が60Hzである.
大部分の家電製品は,大型のもの以外簡単なせいぜい簡単な切り替えスイッチ程度で対応できる.
何でも明治期に輸入した発電機が東西でそれぞれ異なったメーカーから輸入したのが発端らしいが.

ところで,就職してから腰を据えてゆっくり部屋でレコードを聴く事がままならないので,本来ヘッドフォンは嫌いなのであるが,ポータブルCDプレイヤーを持ち歩いて通勤電車の車内などで聴いている.
単三サイズの電池で動作し,CDプレイヤー自体が充電機能を持っている.
それほど高い値の張るものでもなかったし,2年ほど使っていて,最近アンチスキップにスイッチを入れておいても音が途切れることが多くなってきたので,そろそろ充電池か本体の寿命が来たかなと思っていた.
しかし,大阪に帰ってきて充電した後に聴いていて全く音飛びしていない.
どうも東京では充電池が十分に充電できていなかったのかも知れない.

しかし,Ni-CdやNi-H充電池は一本たかだか1.2Vである.100Vを変圧器で減圧してるのだから十分のような気がするが,50Hzで充電すると起電力が弱まるのだろうか.
是非,電気に詳しい方教えていただきたい.

2002年3月28日

責任者出てこいッ!

この国はつまらない誤謬が多すぎる.
ここ何年もすっきりしない気持ち悪いことがある.

小数点の意味で"カンマ"と言うことである.小数点ならば"ポイント"だろうが.
カンマは桁区切りで全く意味が違う.
こんなに定着してしまっていまさら変えようが無い,しかも非常に恥ずかしい間違いをいったいどこの誰がやらかしたのか.

同じ記号を指して言う言葉に"ドットコム"という言葉もある.これはホントに正しいのだろうか.
ドットは略式乗算記号に使う,"・"であって決して"."ではないと思うのだが.
コンピュータの事実的基準を作り続けてきた合衆国のシリコンバレーではどう言い表しているのであろうか.
実際に耳にしてきた方,教えていただきたい.非常に興味がある.それを確かめるまで得心いかない.
また,コンピュータ関連であるならば,もうひとつ,"ホームページ"これは明らかにおかしい.
正しくはWEBサイトである.ホームページとはブラウザソフトを起動したときに最初に表示するように設定するページ,あるいはWEBサイトのトップページのことである.
ホームという言葉は拠点という意味を持っている.
これを知っていれば,日本で一般的に使われているホームページの意味が誤りであることがすぐにわかるだろう.
私は実際に口にしたり,書き表したりする場合にはWEBサイトまたはサイトと表現しているのは気付かれているだろうか.

こういうことを挙げはじめれば,枚挙に暇が無いのであるが,さらに具体例を挙げてみる.

レコードという言葉を聞いてアナログ・レコードと直結して連想する方に問いたい.
録音することを横文字あるいは片仮名で表現すると何と言いますか?なぜ,レコード会社はCD会社と一般名称を変更しなかったのですか?と.
(本来はレコードという言葉もおかしくて,フォノグラフ[phonograph]のはずなのだが)
もう少し発展させて,ビデオ=磁気テープメディアのみを指すのですか?DVD-Videoはビデオではないのですか?DVD-Audioは何と呼ぶのですか?と問いたい.
「ビデオとDVD」という広告文句をよく目にするのである.少し考えるとトンチンカンな表現である.
CDにしろDVDにしろ,12cm光ディスクのデジタル多用途記録媒体であって決して音声のみとか映像のみとか特定の用途に供される媒体ではない.
Compact Discであり,Digital Versatile Disk(Digital Video Diskではない!)というメディアの商標である.
フォノグラフは音声のみ,レーザーディスクは主として映像という経緯は確かに過去にはあった.
よく考えてもらいたい,「CDを聴く」「DVDを観る」という表現は実はかなりトンチンカンな言葉づかいであるのはお分かりだろうか.
写真を見るときに「ブローニーを見る」「35mmを見る」「APSを見る」あるいは「印画紙を見る」と言っているのと同じなのである.
誰がこんなことを言う?

そもそもの間違いは権威のあるヤツが最初に何の考えも無しに言ってしまうのが始まりである.
大衆は流されやすいものなのだから,十分にその自らの影響力を考えてから,言葉を発してもらいたいものである.

最初に誤謬を植え付けた不届き者!そこへなおれ!!成敗してくれる!!!

続きを読む "責任者出てこいッ!" »

About 2002年3月

2002年3月にブログ「Weblog : 侃侃諤諤」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2002年2月です。

次のアーカイブは2002年4月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Creative Commons License
このブログは、次のライセンスで保護されています。 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス.