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ELECTRIC GUITAR

 機材倉庫を見ていただいて分かるように,私の好みのエレクトリックギターは,フェンダーを基本としたギターである.
エレクトリックギターに興味を持ったときに,たまたま,好きだったギタリスト(エディ ヴァン ヘイレン,ブラッド ギルズ,鈴木賢司,佐橋佳幸,安藤まさひろ...)がそろってストラト系を弾いていたからに過ぎない.
 最後の決め手はエリック クラプトンである.60年代にクラプトンのファンになっていたら,ギブソン派だったかも知れないが,
約40年のキャリアの中で70年代初めから現在までなので,なによりストラトを使用している期間のほうが圧倒的に長いのだ.

 フェンダー系のギターの魅力というのは分解できることである.私はギターを購入すると必ず帰宅して一番に分解する.
そうやって,ギターの機構を理解しつつネックの角度,個々のサドル高にいたるまで自分の気に入ったように調整していくのだ.
特にフェンダー系は可動部品が多い.
楽器としてよりもおもちゃの感覚が強いのかも知れない.トレモロ・アームが好きなのだ.
クラプトン以外の好きなギタリストはほとんどがアームの使い手である.

 レス・ポールやSGといったギブソン系ではこうはいかない.
ギターとしてカッチリまとまりすぎていて,いじる気が起きないのである.
ネック接合がセットネックで接着してあるので,角度は変わらないし,ギターによっては全く調整の余地が無い.

 他にもオリジナリティに溢れた,ダン・エレクトロやリッケンバッカー,グレッチなどがあるが,華奢な印象しかなく,私の趣味ではない.
リッケンバッカーで私のようにアームユニットを激しく動かしたら,ギターが簡単に壊れる.それにジョン レノンの印象であるのもいただけない.

 数年前に,鮎川誠氏が「DOS/Vブルース」という著作を発表した.
鮎川誠といえば,黒のレス・ポール・カスタムをトレードマークとしためんたいロックの旗手"シーナ&ロケッツ"のギタリストである.
パソコンのイメージとはかなり縁遠い.
この著作は未読で申し訳ないが,ギター雑誌での紹介によると彼の印象では「DOS/V=ギブソン,Mac=フェンダー」だそうである.
私の考えとは全く逆である.

 私のオリジナル・ストラトを見て頂くだけでも少しは理解できると思うが,
フェンダーのギターはかなり自由なカスタマイズが可能でオリジナルと程遠い印象のギターが多く存在する.
フェンダー・カスタム・ショップによる"公認"改造アーティストモデルも多い.
外見上の違いは無くても電気的に全く異なる大胆な改造もキャビティが大きくあいているので可能である.
反してギブソンのギターを派手に改造した人はあまり見かけない.せいぜい外見上影響を与えない部品の交換程度にとどまってしまう.
外見を変えることが心情的に出来ないギターなのである.

 PCは自作といえばDOS/Vマシンであり,複数のOSも搭載可能であるが,Macは自作はおろか改造も不可に近く,専用のMacOSしか搭載できない.
やはり「DOS/V=フェンダー」「Mac=ギブソン」であり,誤解を恐れずに言うならば,DOS/V=理系,Mac=文系という印象もある.

 工作と,自分なりの調整が大好きな私としては,ギターはフェンダー系,PCはDOS/Vマシンである.

注)
本来DOS/Vマシンという呼び方は正しくなく,IBM PC-AT互換機と呼ぶのが正しいはずであるが,この呼び方もISAバスが事実上なくなったので必ずしも正しくない.
最近はOADGという規格も耳にしなくなった.DOS/V自体ももはや単独では存在しないので誤りなのであるが通りが良いので便宜上使用している.

Macintoshに搭載できるOSも実際にはMacOSだけでなく,MK LinuxなどのPC UNIXも搭載可能であるが,MacでLinuxを搭載してフル稼働させているという話はあまり聞かない.

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2002年2月23日 09:21に投稿されたエントリーのページです。

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