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自分の定規でしか他人を測れない

元アナウンサーのタレント、F舘I郎氏。
軽妙な語り口と切り返し、ボキャブラリとレディメイドでない言葉の組み合わせがよどみなく発せられる。
決して嫌いではない。仕切りはさすがのものだと思う。

しかし、嫌いな点が2点ほどある。
ひとつめ
モータースポーツの実況をやっても、マラソンの実況をやってもプロレスの実況にしか聞こえない。
実況アナウンスの仕方が下品なのである。自分の確立した方法論のみに頼っている。

格闘技というのは、見世物として解釈した場合、膠着状態と激しく展開するときの緩急のコントラストが面白いと思っている。

ところがレース物は、究極的には、誰が前を走っているか、ここに帰着すると思う。
このような特性を持つ競技でプロレス調の実況アナウンスをやられてはたまらない。けたたましいだけである。

ふたつめ
この発言で、この人の見識の偏り、独り善がりの程度がわかった。
ボキャブラリは豊富かもしれないが味覚に対しては貧困である。自分の了見の狭さをさらけ出して恥ずかしくないのか?
その発言とは、
「コーヒーをブラックで飲むヤツの気が知れない。本当に旨いと思っているとは思えない。カッコつけてるだけにしか見えない。」
これは、何度となく発せられている。それをTVを通してリアルタイムで何度も聴いている。

私は基本的には良い珈琲はブラックで喫みきってしまう。いくら濃い珈琲でも。
いや、良い珈琲ならば濃い珈琲ほどブラックで喫むべきである。本来、お茶に味付けするなんて日本人の概念には無いはず。
(珈琲講座にも書いたが、匂いだけですぐに見切って一口もせずにクリームを入れるコーヒーがほとんどであるが。)
いくら言っても、ましてやこんな個人サイトでは、犬の遠吠えで、かつ馬の耳に念仏であるが、F舘氏には言いたい。
「良い珈琲喫んでみろ!そんな店いくらでも紹介してやる。それからブラックコーヒー云々しろ!」

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2001年12月21日 13:05に投稿されたエントリーのページです。

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