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2013年11月 アーカイブ

2013年11月 3日

ギターアンプと真空管との相性

ぶっちゃけて言うと,安物.
自慢できる代物ではまったくないが,東京サウンド製のプリアンプ真空管式ギターアンプをH&M model30とFLIP GA-100FCの2台持っているわけである.
両方ともプリ管は12AX7で,H&Mは1本,FLIPは2本である.
GA-100FCには長い間,SOVTEKの12AX7-WAを装着していた(20年以上前のハナシで,今になると馬鹿なことをしたと後悔しきりであるが,オリジナルでついていた真空管は捨ててしまった).
少々,おとなしい印象があると感じていた.
H&Mは購入時にはハンガリー製真空管が装着されていたが,結構いい音がするので温存しておくために何に換えようかと楽器通販サイトを物色していた.
そうして目に留まったのがBugeraのECC83管.レビューにGA-300FCに装着したら良いザクザク感が出たとあったのでそれにつられて3本まとめて購入.
確かにGA-100FCに装着するとワイルドなドライブサウンドが得られた.
しかし,ゲインを絞っても若干歪んでいるという,結果的には歪み過ぎの管である.まあ,レビューに間違いはない.
オペアンプを組み込んであるとはいえ,真空管によって音に違いが出ているので良いのではないだろうか.
問題は,H&MにBugera ECC83を装着したときである.非常に不安定になった.
ピッキングのアタック直後に音が萎むように感じられるのである.意図しないボリューム操作のよう.
明らかに電気的におかしい.電源スイッチを入り切りしたときのノイズも気になる.
キャビネットを開けるにはいたらなかったが,コンデンサの容量抜けなどの劣化が原因ではないかと思い,まずは電解コンデンサの容量抜けのチェック方法を調べ始めた.
なにぶん,電気はまったくの素人である.真空管となると高電圧に触れる危険がある.慎重にせねば.
と,考えているうちにふと思いついたのが,余らせているSOVTEK 12AX7-WAにいったん差し替えてみること.最初は真空管が原因とは思っていなかった.
実際に差し替えてみると,非常に安定している.クリーンはハッキリした音像で,歪みも滑らかである.
H&MにはFLIPのようにあからさまなオペアンプは組み込まれていないだろうから,より顕著に現れるのかもしれない.
しかし,GA-100FC購入時についていた真空管はECC83とプリントされていたので,12AX7とECC83は完全に互換性がある真空管であると思っていたが,こんなにアンプと真空管の相性が顕著だとは思ってもみなかった.
H&MもFLIPも東京サウンド製なのでこのあたりは共通と思っていたが設計がまったく違うようである.
Bugera管は歪みに特化しようとするあまり,不要な負荷がかかるようになっているのかもしれない.

多種のブランドの真空管を集めて音質の違いを研究している方がいらっしゃるので,個々の違いについてはそちらを見てもらうことを勧めるが,ほぼ,そのとおりのことが体感されたという感じである.

2013年11月16日

食材偽装騒ぎに思う

最近,ホテルやレストラン等の食材偽装問題がかまびすしい.
産地詐称や成形肉など,当然,非難されて然るべき事項も多い.
しかし,的をはずしているのではないかということもいくつかある.
私が「何じゃ,これ?」と思ったのは,"鮭と称して鱒を出していた"というものである.
だいたい,生物学上,サケとマスの区別は海に出るか出ないか程度で明確なものではないそうである.
あと,"おふくろの味と称しているが実際には中年男性料理人が調理していた"というもの.
そもそも"おふくろの味"の提唱者は誰かといえば,料理研究家の土井勝氏である.
確か,モノクロの頃のNHK「きょうの料理」だったかと思う.すでに当時で土井勝氏は中年男性である.
それを鬼の首を獲ったかのごとく,非難するマスコミ.
自分らの不祥事はたいした反省もせずに,誤報は誤報と認めず,訂正や謝罪は申し訳程度.
新聞なら紙面の目立たない片隅,テレビならば何のことかわからない一言の詫びのみ.

根源的なことは,日本人の上っ面のみのブランド志向ではないだろうか.
看板やキャッチコピーに惑わされ本質を見極められないことにつけこまれている結果なのである.

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