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ピックアップ配列

一応,一般に考えられるピックアップ配列のギターはすべて所有していることになるのではないだろうか.
レースセンサーだが,3S(黒のST-314).
ストラトだが,2H(自作コンポーネント).
シングルサイズハムだが,SSH(白のST-314).
ヘッドレスだが,HSH(Spirit GT-PRO DELUXE).
ムスタングだが,2S(MG-69).
(全部“―だが”と但し書きが入るのがへそ曲がりぶりを示しているのではなかろうか.“―の”となるなら納得しやすいのだが.)

ずっと,オーヴァードライブサウンドを主眼においたドライブチャンネルのみのGuyatone FLIP GA-100FCを使ってきたものだから,ハーフトーンというものに関心を寄せてこなかったのだ
が,H&M model30を入手してクリーントーンに気が向くようになった.
3Sのハーフトーンをクリーンで鳴らしてみたときに,ハーフトーンとはこんなに気持ちのよい音だったのかと再認識したのである.
当然ながら,Eric Claptonや安藤正容の演奏でハーフトーンの魅力はわかっていたつもりだが,自分が出す音ではないと思っていたのである.
それにムスタングのインフェイズとアウトフェイズの違いなどこんなに面白いものだったかと思った.
せいぜい,ブリッジピックアップをネックピックアップに切り替えるとトーンが甘くなるくらいにしか思っていなかったのである.
ホントにいまさらである.我ながら高校生の頃から弾いているとは思えない.
また,もともと,4芯式のハムバッキングピックアップでコイルタップさせた音など信用していなかった.
シングルコイルよりも磁力が弱いポールピースを使っていてコイルを一個キャンセルさせたからといってシングルコイルの音が再現できるはずがないと思っていたのである.
だめもとで,と思って白のST-314のブリッジピックアップに載せてあるSeymour Duncan SL59-1b(Little59)を5点スイッチのブリッジ+ミドルの位置でコイルタップさせるようにした.
すると悪くない音が出てきた.ブリッジ位置ではハムバッキングの音でブリッジ+ミドルでハーフトーンが出せる.
しかし,おそらく単体でタップさせた音には似非シングルの音しか出てこないと思われるのであまり魅力を感じないだろうと思う.


こうなると味をしめてしまい,次にGT-PROである.純正のSelect by EMGがなんとも評判の悪いピックアップである.
パワーが小さいのに歪みすぎてトーンが汚いといわれている.
確かに実感としてはある.
だからといって,音に期待のできない安物のヘッドレスギターに高価なピックアップを載せてもバランスが悪くなるだけなので交換するつもりはない.
そうこうして,いろいろ調べているうちに見つかったのが,実はタップ線を遊ばせてあるということである.
F1000066.JPG
こういう情報が入ると早速,配線改造にも乗り出してしまうのである.
芯を出してセレクタースイッチに半田付け.これで出来上がり.
F1000068.JPG
それらしいハーフトーンが得られた.
出音がよくないとあまり触りたくもなくなるのだが,ちょっとでもましな音が出ると触るのが楽しくなってくるのがギターの不思議な魅力である.

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2013年5月13日 22:39に投稿されたエントリーのページです。

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