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天満天神繁昌亭四周年

私の勤め先の関係で普段から水曜が定休日であるが,なぜか,水曜に天満天神繁昌亭の昼席には行こうと言う気にはならなかったのだが,勤め先の落語仲間がたまたま,四周年記念興行で噺家演ずる歌舞伎=鹿芝居があることを見つけて,観たいと言い出したので行くことにした.1ヶ月半ほど前のことである.

その言い出した人は,公演3回のうち,18時開演分は都合が悪いということで,1回目と2回目のどちらかの入場券を手配することになった.
2回目は14時半開演ということと,出演者がマスコミの露出度が多い,桂米團治や笑福亭鶴瓶だったので早いうちに売り切れ,結果,11時開演の1回目に行くことになった.

桂三扇「シルバーウェディングベル」,桂梅團治「転失気」,桂米二「始末の極意」,笑福亭仁智「川柳は心の憂さの吹きだまり」に続き,
メインイベントの鹿芝居「白浪五人男」である.
弁天小僧(林家染丸),南郷力丸(桂春之輔),赤星十三郎(桂小枝),忠信利平(桂米團治),日本駄右衛門(桂三枝)という面々だったのだが,しかし,この面白さは申し訳ないが私の拙い筆力では表現できない.
中入り後には,桂小枝(「悋気の独楽」),トリに林家染丸(「蛸芝居」)という番組構成だった.

鹿芝居を含めてどの演目も爆笑の渦である.
ひとつ,感心したのは,小枝さんが著しく上手くなっていることである.繁昌亭ができた頃は,アマチュアの方が上手いのでは?と思えるような感じであったが,登場人物の演じ分け,特に女中と丁稚が絶妙だった.
枕の「私は本来落語家です.リポーターではありません,探偵でもありません.ましてや不動産屋でもありません.」は,もはや,繁昌亭の高座では定番であろう.
繁昌亭という上方落語の定席があるということで,タレント業が主な仕事だった人が落語に力をいれられるようになったというだけでも意義深いのではないだろうか.

この日の夕方,18時の関西ローカルのNHKニュースでもこの話題がとりあげられたのだが,演時間10分前になっても連れ二人が来ないことに客席でヤキモキしている私の姿がまともにTVに映ってしまっていたのには驚いた.

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2010年9月15日 21:56に投稿されたエントリーのページです。

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