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地の利だけではない

3月17日付朝日新聞夕刊の芸能欄で梅田花月の昼を落語定席にした,うめだ花月花形寄席(花花寄席)が開かれるようになって2週間の記事があった.
初日は満席になったのに,あとは空席が目立つらしい.
天満天神繁昌亭のキャパシティは梅田花月よりも若干大きいくらいだが繁昌亭昼席は相変わらず盛況だという.
交通のことを考えると明らかに梅田のほうがターミナルなのでよいはずである.
松竹と吉本の新喜劇を比べればわかるが吉本興業は下衆な流行は作れても正統的な芸を売るのは下手なのではないかと思う.
文枝,林家,仁鶴一門を持っているのにもったいないことである.
松竹芸能は吉本興業の後塵を拝しているような印象だが,松竹新喜劇,春団治一門,笑福亭一門と,なんといっても上方歌舞伎を持っているのである.
とは言ってもミナミのメインストリートである道頓堀に陣取っていながらそれを生かし切れず,浪花座,中座,角座次々整理に追い込まれている現状にあるのも確かである.
どっちもどっちなのか.

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2008年3月18日 22:45に投稿されたエントリーのページです。

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