オリジナルのフルレングス・アルバム6枚分と、そしてライブ盤とミニアルバム『REVIVE』,未公開映像DVD-Videoの全9枚組のボックスセットである.
復刻CDは以前にも書いたようにマスタリングが今ひとつと聞いていたので購入するつもりはなかったが,こういうものを出されると手が出てしまう.
『VOW WOW LIVE』は当時,同音源の拡張盤としてCDで『HARD ROCK NIGHT』がリリースされたので,音源的に初CD化といってもさほどの値打ちはないが,『REVIVE』は出回った絶対数が少なかったのか稀少盤でアナログ盤の入手も困難である.
ひととおりの紙ジャケ化だけではなく,READING FESTIVALやNEW CASTLEの映像までつけられては….
しかし,プラケース9枚分ならスリムタイプでもそれなりの大きさになるが,紙ジャケットと聞いていた割にはやたら大きなケースだと思ったら,写真をご覧いただけばわかるように12cmディスクが占めるのは半分以下である.
半分以上を占めているのは特典のTシャツ.はっきり言ってこんなものは要らない.広げることすらもったいなくて着るなどもってのほかである.
収納スペースを食うだけである.
そんな愚痴はさておき,昨年の復刻CDに比べて質が格段によくなっているのではないだろうか.ジャケットが丁寧に再現してある.
『VOW WOW III』『V』のプレス・エンボス加工,そして,『VOW WOW LIVE』のスリット加工を施した二重ジャケットである.
しかもキャップではなく,本当にLPと同じように帯にして,リリース当時のキャッチコピーそのままである.
(LPでは『VOW WOW LIVE』を4thと数えたため『V』に5thアルバムと表示されていた)
旧来から所有しているLPと見比べるのが楽しい.
以前に紹介した,Ann Lewisの『HEAVY MOON』とは比べものにならないほどの手の込みようである.
とりあえずは,映像部分だけは観たが,なにしろヴォリュームがある.音声ソフトの鑑賞は追々である.