近頃,コーヒーの負の面よりも薬利作用が次々と発表されている.
しかし,大腸がんと飲酒との因果関係が深いことを初めて知った.
私の家系は下戸であるが,大腸がんの家系でもある.したがって,飲酒が大腸がんの直接的な誘因とは考えにくい.
喫煙の習慣もないし,酒は飲めない.
この調査結果が本当ならば,自信を持って珈琲を喫み続けられる.
ただし,“良い珈琲”という条件はつけなければならないだろう.
なんと言っても未だに健康診断の問診表には,日に飲むコーヒーの量の項目があるのだ.胃がんや食道がんの要因として見逃すわけにはいかない.
闇雲に妄信しては逆効果である.
記事本文
ビタミンB6の摂取が多い男性と、コーヒーを多めに飲む女性には大腸がんが少ないことが、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)の大規模な調査でわかった。
大腸がんは飲酒との関係が深く、研究班は、男女の飲酒量の違いが、食生活による差となって表れたとみている。
この研究は、1990年と93年に、40~60歳代の男女約10万人を対象に食生活などの調査を実施。その後、2002年まで追跡調査を行い、当時の食生活と大腸がんになる危険度を調べた。
その結果、男性をビタミンB6の摂取量で四つのグループに分けた調査では、摂取量が最も少ないグループに比べ、他の3グループは30~40%、大腸がんになる危険性が低くなることがわかった。女性では差がなかった。ビタミンB6は、米や魚、ナッツ類に多く含まれており、アルコールによる発がん作用を妨げる働きがある。
一方、コーヒーを1日に3杯以上飲む女性は、ほとんど飲まない女性に比べ、大腸の大半を占める結腸にできる進行がんの危険性が56%低くなることがわかった。男性では差がなかった。コーヒーは、腸内の胆汁酸の濃度を抑えることなどが、がんの予防につながると考えられる。
研究班は「ビタミンB6は飲酒習慣の多い男性に大腸がんの予防効果が表れるが、コーヒーの予防効果は飲酒や喫煙の習慣が打ち消すため、それらが少ない女性にだけ効果が表れたようだ」と分析している。
(2007年8月1日15時33分 読売新聞)
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とても参考になりました。また寄らせていただきます。
投稿者: 大腸癌 | 2009年3月27日 21:02
日時: 2009年3月27日 21:02