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J.J. CALE & ERIC CLAPTON / THE ROAD TO ESCONDIDO

ようやくこの作品について,書くことができた.
普通なら入手してすぐに聴いてすぐに感想をまとめ始めるのであるが,今回はなかなか始める事ができなかった.
それは,置いておいて.

本作品でも,前作『BACK HOME』同様,ゆったりと余裕を持ってのびのびと演奏し,歌っている.
鬼気迫るようなギターとヴォーカルは,『JOURNEY MAN』の「OLD LOVE」が最後だったのかも知れない.

J.J. CaleとEric Claptonと言えば,「AFTER MIDNIGHT」「COCAIN」のカバーで有名である.
2曲ともECの定番曲である.特に「COCAIN」はライブコンサートにおいて必ず演奏される曲でもある.
もともとは,CREAMの「SUNSHINE OF YOUR LOVE」のリフをJ.J.が真似たのが「COCAIN」だそうであるが,その曲をまたECが気に入って長年に渡って演奏していると言うのが面白い.
ECの新作は,J.J.とのコラボレーションであると知ったときにこの2曲の新録が聴けるのかと思ったが,そうではなかった.
ライナーを読むとまだまだ本人達も足りなさそうな印象を受けるので期待できそうな気がする.

ここ最近のECはカバーやコラボレーション作品が非常に多い.
B.B. KINGとの『RIDING WITH THE KING』や『FROM THE CRADLE』や一連のROBERT JOHNSONのカバーアルバムがそうである.
1989年発表の『JOURNEY MAN』のときに何かで読んだのであるが,もはや,抽斗を使い果たして自分で曲が書けなくなってしまったために誰か別のコンポーザーが必要になったということだったのだが,それがずっと続いているようである.
しかし,YARDBIRDSの昔からECはカバーでこそ真価を発揮しているようにも思える.だから無理をしてオリジナルを書く事もないのだ.
70年代のライブテイク集『EC was Here』がその最たるものではないだろうか.

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2006年11月19日 14:28に投稿されたエントリーのページです。

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