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ヘソのすぐ下

私は,パンクやビート系に見られるような,ギターを低く構えるのが嫌いである.
ズボンをズリ下げて穿くのと同じで決して格好良くは見えない.
しかもわざと弾きにくくして,下手さを演出したいのだろうか.

ギターを高く構えれば上体とネックが近づき,ストレッチもやりやすくなり演奏の自由度が増す.
左手首の返しが利くのである.低く構えては握り込んでしまうことしかできない.
だからといってギターが胸の前に来るとまるでバタやんなのでギャグにしかならないことは付け加えておく.
Jimmy Pageなど,レコードとステージでは全く違う.
レコードでは椅子に座るので弾けるフレーズもステージではほとんど膝の高さなので途端に下手くそになる.
Kieth Rechardsもルーズなリフしか弾かないし,指一本で押さえられるオープンGチューニングなのでストーンズの曲はほとんどのキーがGである.

意外とテクニシャンのベーシストは高く構えることが多い.
Billy Sheehanや江川ほーじんがそうである.
私がベースを弾くときには,江川ほーじんを手本にしていてボトムを効かせたいのでスラップ奏法でのサムピングは振り抜き型である.
振り抜き型は弦と親指が平行になるようにならないといけない.
したがって高めに構えなければならないのである.

Eric Claptonはじめ,チャーやEdward Van Halen等,私の好きなギタリスト達は高くもなく低くもない.
私自身もだいたいこの3人と相対的に同じくらいの高さだと思う.このくらいが最も格好良く,しかも弾きやすいはずである.
速弾きしかしないのであれば高く構えても良いが,16ビートのカッティング・リズムギターはあまり高くなるとかえって弾きにくい.
だいたい,ピックが6弦にヒットする高さというのはおおむねヘソのすぐ下あたりではないだろうか.

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2005年11月30日 14:29に投稿されたエントリーのページです。

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