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レコードレーベル

PCの高性能化によるハードディスク・レコーディング,インターネットのWEB販売や配信といった新しい制作法,販売ルートが確立するとともに,
なぜ,この人(グループ)が?というアーティストがメジャー・レーベルに属さずにインディペンデント・レーベルから作品を発表している.
海外ではジャズのインディペンデント・レーベルは古くからあり,また,日本でのレコード作品の自主制作というのは,一部演歌では古くからあったが,
ことポップミュージックでは1980年代中期に宝島社が主催する“ナゴム・レコード”が発端となってインディーズ・ブーム~バンド・ブームへと発展していった.
もともと,ロックにおける自主制作というのは,セックス・ピストルズが代表なのでパンクやビート系がこぞって真似をしたことがそもそもだろう.
正直言ってその頃は,レコ倫を通さないのをいいことに好き放題に下品だったのでインディーズは大嫌いだった.
しかし,状況は変わった.メジャーレーベルは商業主義が行き過ぎて強力な購買層(女子中高生)しか市場対象にしていない.
現在でも私が好んで聴いているアーティストもかつてはメジャーレーベルに属していたがインディレーベルから作品発表している.
メジャーレーベルとの2年でアルバム6枚の契約に疲弊,消耗し,80年代後半に江戸屋レコードを設立していたChar,
メンバーの一人,西村麻聡がREBARS RECORDSを設立して活動再開を果たしたFENCE OF DEFENSE,
ウーツーレコーズのアマチュアリズムに共感を覚えてHULA-HULA DANCEシリーズを精力的に発表しているKenji Jammer等々.
レコード会社の市場戦略に左右されずにアーティストが作りたい作品を作る場を自ら設定するために自分のレーベルを立ち上げる.
ようやく日本でも本当の意味のインディーズが確立してきたと言えよう.

変り種で言えば,Simply Redは,日本盤はメジャーレーベルだが,実際にはsimplyred.comという自主レーベルである.

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2005年5月 6日 19:54に投稿されたエントリーのページです。

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