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Vシネマ

リーサルウェポン・シリーズに代表されるB級アクション・バカ映画が大好きである.

現在,ヤクザ映画,ソフト・ポルノなどのジャンルではVシネマが主流になっているが,Vシネマの元祖をご存知だろうか?
1990年前後の制作だったと思うが,世良公則主演の「クライムハンター」である.
劇場での興行収入を見込めるほどには費用は掛けられないが,TVドラマではできない大仕掛けな撮影をしたいという制作側の意図から生まれた形態だそうである.
当時放送されていた毎週土曜日20時からのFM番組「SERA Way」でしきりとことあるごとに,この初のVシネマ撮影進捗などについて話していた.
(一度,チャーが番組にゲスト出演した事があり“ロック御三家”のうちの二人が当時のことについて,音楽について熱く語っていたのが印象に残っている)

「クライムハンター」はリトル・トーキョーの捜査官を主人公にしたほとんどストーリーがないドンパチだけのガン・アクションである.
シリーズは全部で3作制作されたが,主要出演者が世良公則,叉野誠治,竹内力である事以外に連続性や関連は全くない.
やはり一作目がもっとも見応えがある.リリース直後に観て以来,一作目を10何年かぶりに観てみた.
ストーリー性と引き替えに銃器にこだわり,ガン・マニアには堪らないものとなっているというふれ込みだったと思う.
銃の整備シーンや弾丸の装填数と発射数の辻褄合わせとマガジン交換シーンは必ずあり,銃それぞれに全て発射効果音を違えるほどのこだわりようである.
人体への着弾音が入っているのはこのシリーズを於いて他にはないだろう.
一作目のラストでは,オートマグ44が排莢詰まりでしばしば動かなくなるという有名な欠陥を演出に利用していた.
世良公則氏はオートマチック拳銃であるコルト・ガバメント45がお気に入りらしい.他の作品でも拳銃を小道具に使う場合には必ずガバメントである.

そういえば,メル ギブソンのアテレコが世良公則氏だったことがあった.

蛇足であるが
「ダーティ・ハリー」のハリー キャラハン警部はS&W M29で44マグナムを一躍有名にした.
「007」シリーズのジェームズ ボンドはワルサーPPK.
「ルパン三世」のルパン三世の使用銃がワルサーP38であることは主題歌からも有名だが,次元大介の使用銃はS&W M19であり357マグナムである.銭形警部はコルト・ガバメント.
「シティ・ハンター」の冴羽遼は,コルト・パイソン.
「噂の刑事トミーとマツ」でトミーはコルト・ロウマンでマツはコルト・パイソン.
「西部警察」は多すぎてキリが無いので割愛(笑).

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2005年4月18日 19:54に投稿されたエントリーのページです。

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