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20年の「刻をこえて」

「機動戦士Zガンダム」が富野由悠季監督のもと,
映画化が進んでいて2005年公開でファーストガンダム同様3部作となるとか.
TVアニメの放映が開始されたのが1985年1月.
良くも悪くもシリーズ化のきっかけになってしまった作品.
当時は,物語の複雑さ難解さから不評だったものの,ここ数年で再評価がなされているのは小耳に挟んでいたが,
まさか,劇場映画として俎上にあがるとは.

“シャアが敵役ではなく主人公の後見的役割”,“地球連邦軍内の内紛と終盤に陥る三すくみ状態”,
“初登場の姿が黒かったRX-178ガンダムMk-II”,“航空機形態に変形するMSZ-006Zガンダム”,
“主人公の人格崩壊で迎える結末”
等々,初作にまして,さらに勧善懲悪の色が薄まり,
複雑な展開で裏切られた思いを抱いた当時のファースト・ファンが多かったように思うが,
大人になった今,通して観てみると,実は「Z」のテーマは“リビドー”と“カルマ”に集約されていたように思う.
私は,富野監督作品あるいは宇宙世紀の時間軸に則って作られた作品しか観ないことにしている.

音楽ファンとして,今,主題歌の「Z・刻をこえて」「水の星より愛を込めて」を聴き返してみると,
新鮮で情緒に訴えかけてくるものがあると感じている.ノスタルジーもあるかもしれない.
しかし,歯切れのよいリズムギターやベースライン,ホーンアレンジを聴くと
ステロタイプ化されたアニメソングではないことは確か.
鮎川麻弥は,いまいずこ?
森口博子は,アイドル歌手としては歌がうますぎて売れなかったんじゃないだろうか.

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2004年5月31日 20:31に投稿されたエントリーのページです。

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