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要らない演出

テレビを観ていて,常に字幕が出るようになって久しい.
しかし,気になりだすと非常に目障りである.
かつて,新聞か何かのコラムがこの字幕を非難したら,聴覚に障碍を持っているとありがたいものだと逆非難されたということがあったようで,それはそれで認めざるを得ないが,完全にデジタル放送に移行したのだから,選べるようにしてほしいものである.
なぜ気になりだすと余計に目障りになるかというと,誤字というか誤変換が多すぎるのである.
国語審議会的には厳密ではないかもしれないが,「基」や「元」とすべきを「本」と表示したり,目に余るのは「濡れる」を「塗れる」と表していたのにはあきれ返るしかない.
字幕を作っている御仁は前後の脈絡をあまり考えていないとしか思えない.
画面と一致した印象にならないので興ざめである.

デジタル放送の字幕でも,全国放送の演芸番組あたりで上方演芸がかかろうものならそれはひどい.ちゃんと聞き取れてないならば,出演者に確認すればよいものをテキトーなそれらしい言葉を嵌めてある.
ネイティブの上方の人間からしたら,そんなことは言わんとしかいえない.あきれるばかりである.
テレビを見るときの脳の働きとしてはバラエティ的な字幕が出るとあまり活発にならないそうで聞くだけで理解するということが重要らしい.
それにも増して目に入ってくる文字もその内容も目障りである.
いやなら見なければよいというお説はごもっともであるが,しかし,内容は見たいものなのである.
おおよその傾向としては東京キー局のバラエティ番組で顕著である.
何でいちいち動物が歩いたりちょっとした動作をするたびに効果音を付けるのか.面白いどころか,興ざめである.
絶叫型の実況アナウンス風も気になる.状況として実況アナウンスの必要もないし勝手に作り手で盛り上がっているだけのように見えて,内輪受け,自己満足に近くこれまた興ざめである.

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2013年10月29日 21:57に投稿されたエントリーのページです。

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