« 2010年10月 | メイン | 2012年6月 »

2011年1月 アーカイブ

2011年1月 4日

CHAR/"TRAD ROCK" Series

昨年春のEricを皮切りにJeff,The "B",The "V",Jimmy,Jimiの6作品がチャー先生のプライベート・レーベルであるZiccaから続々とリリースされ,年末に最後のJimiが発表になったので,レビューしておこうと思う.
最初は,一作品ずつレビューしていこうと考えていたが,Eric Claptonに関してはTHE YARDBIRDSから最新作に至るまで公式盤は全作所有しているが,THE BEATLESに関しては一枚も持っておらず,私自身の偏りが大きいので無理が生じてしまうのでシリーズを通じてということに考えを改めた.

それぞれのテーマについて,チャー本人の選曲でなく,
Eric:東儀秀樹
Jeff:藤井章司
B:奥田民男
V:萩原健太
Jimmy:Chris Peppler
Jimi:大友博
という,他のアーティストや音楽評論家によるものであることがミソだと思う.

私のお気に入りは,月並みかもしれないが,Eric,JimiとThe "V"である.
Eric Clapton,Jimi Hendrixは,今までからステージでもよく演奏されているので,耳に良くなじんであまり違和感はなく,Jeff BeckについてもSMOKY MEDICINEがJEFF BECK GROUP,THE VENTURESはBAHOでレパートリーにしていたので手馴れた印象で,また,オリジナルでは甘ったるくて聞けなかったTHE BEATLESの楽曲がロック色を強められて私にも聞きやすくなったり,うまくチャー先生の世界になっていったが,個人的にもっとも入り込めなかったのがJimmyである.
勝手な想像であるが,LED ZEPPLINというとJimmy Pageの裏をかく味付けとチャーとは正反対の声色を持つRobert Plantの歌ではJesseのヴォーカルで意識を逸らせているが,ZEPのイメージを保つと,とてもじゃないが堪えられなかったのではないだろうか.

約10年ぶりにメジャー・レーベルを離れて自主制作で作品を発表するということについては,江戸屋レコードのことがあるのでファンとしては少々心配になる.
しかし,明らかにメジャーでの制作とは異なる印象がある.
振り返ってこそいえることであるが,江戸屋時代,UNIVERSAL POLYDOR,そして今回を比べると明らかにUNIVERSALでの作品は魅力が劣るのである.
江戸屋が発足した20数年前と音楽ソフトの流通が劇的に変化し,メジャー・レーベルに所属する意味も薄れて,アーティストが市場を気にせず本人と本当にその作品を愛するファンが共有できる作品を提供されていくということに期待していきたい.

しかし,私が高校生の頃にこのシリーズのDVD-Videoに収録されているようなクローズアップ映像があったら大変である.

About 2011年1月

2011年1月にブログ「Weblog : 侃侃諤諤」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2010年10月です。

次のアーカイブは2012年6月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Creative Commons License
このブログは、次のライセンスで保護されています。 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス.