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ゴム草履

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いわゆるビーチサンダルではなく,ゴム草履でなのである.
ビーチサンダルだと,使っている最中に砂が挟まって,最後には鼻緒にあたる部分が切れたりはがれたりして意外と寿命が短い.

20年来愛用しているのが,PEARL印の発泡ゴム一体成型のゴム草履である.何年か使っていて当然ながら劣化や摩滅などがあって,そろそろ新しいのを準備しないといけないというので,近所の靴屋やホームセンターを駆けずり回って探したが,最近はまったく扱っていないというのである.
店に並んでいる多くの発泡ゴム一体成型のサンダルといえば,近頃ではクロックスになってしまっている.あるいはバンド型いわゆる“便所サンダル”である.
夏場のちょっとした農作業などには,草履型がよいのである.バンド型やクロックスではいけない.
草履の地面を掴む感覚がないと力が入らないし安定しないのである.それと前述のように土が挟まらないので洗いやすい.

どうやら,PEARL印のものがT急Hンズにはあるらしいという情報を得て,心斎橋店に問い合わせてみた.
1足1,280円で,紳士用でもL,LL,3Lサイズしかないというのである.
欲しいサイズはMサイズで500~600円程度だったはずなので,そこを問いただしたら無いものは無いと半分逆ギレ気味に言われた.
確かHンズの店員教育は,第一声で無いと答えてはいけないと聞いたことがあったのだが….

結局,足で探しても手に入らないので,インターネットに頼ることになる.するとやはりちゃんとあるではないか.
PEARL印は丸中工業所という奈良県御所市のメーカーで作っており,電話問い合わせをしてみたところ,Mサイズからあり,やはり1足700円である.
Hンズのおよそ半額.

T急Hンズのアホー!

丸中工業所では小売りはしていないというので,取引先の松菱ゴム工業所を紹介してもらった.
直接行けない距離ではないが,代引き手数料と送料の計が895円で往復電車賃より相当安かったので代引き通販でMサイズ5足をまとめて購入した.
しかし,20年以上使ってきてネットで調べてみて初めて知ったのが,これを“漁協サンダル(ギョサン)”と呼ぶことである.
なんでも小笠原の漁業従事者が水揚げ漁港の防水したコンクリート土間でも滑らず作業できるので好んで使ったということからきているそうで,
製品として正しくは“発泡ゴム製一体成型サンダル・カリプソタイプ”というらしい.
漁業も相当力仕事である.もちろん農作業にも使えるわけである.
使用者が小笠原なのに製造者は奈良というのがよくわからないとこではあるが.

色とりどりそろっているので,PEARL印のギョサンを買うなら,製造元で直接購入することを強くお勧めする.
間違ってもぼったくっているのでT急HンズやLフト,小じゃれたスポーツ店で買ってはいけない.

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2009年8月23日 23:16に投稿されたエントリーのページです。

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