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最初のふれこみとは大違い

最近,さまざまな形でCDの再発盤が出ている.
最も多いのが「デジタルリマスター」ではないだろうか.同一作品でリマスター盤が何回出ることか.
次から次から音質向上しましたと出されるのである.
音像がはっきりしているとか,音質面の向上はいろいろと図られているのであろうが,何か釈然としないものがある.
1980年代半ば,オーディオCDはどのような触れ込みで出てきたか.
「非接触なので半永久的」「デジタルなので鮮明」・・・.
記録面の劣化問題や昨今の再発盤を見ると明らかに矛盾している.

また、新たに発売されるCDがどうも耳障りでならないのだ.
私の使っているオーディオセットは,それほど大したものでも高級なものでもないがスピーカーの口径はそこそこある.
近頃は,住宅事情や携帯型の音楽プレーヤーの普及といった再生機器の小型化のせいで音圧イメージばかりにとらわれているような気がする.

さて,かくいう私もシリコンプレーヤーを使っている.
そのためには何らかの方法でMP3,AAC,WMA等のフォーマットのデータにする必要がある.
データ変換には,CD-DAからはPCでエンコーダを使ってリッピングが簡単に出来るが,アナログレコードからはオーディオキャプチャしなければならない.
要するにアナログ録音である.
私自身はリマスター再発盤はあまり購入はしないのだが,新編集のベスト盤がリマスターで発表されると購入することが多い.
そこで同一楽曲の場合,不思議なことに気づいた.
1)一期発売盤CDからリッピングしたもの
2)アナログ盤からキャプチャしたもの
3)リマスター盤CDからリッピングしたもの
の三種類で比較すると,
アナログ≒リマスター>初期盤CDという音質の順序になるのである.
最終的にはデジタルデータの成果物での比較なのだが,結局は,まだまだデジタルはアナログを再現できていないということではないだろうか.

ガラス保護膜を使ったCDや同様の考え方によって保護膜の透過性を高めたSHM-CDなるものも出現しているが,むしろそちらの方に期待したい.
CDであろうがDVDであろうが,現在の光ディスクは記録面が経年劣化するのでそちらを何とかしてほしい.
SHM-CDはCD-DAフォーマットの限界が露呈しているとも言われているが,10月末発表のCD作品をSHM-CDで購入するつもりにしているものがあるので報告できることがあればと考えている.

何回だまされることになるのやら.

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2008年10月14日 18:26に投稿されたエントリーのページです。

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