Marcus Millerの新作『Silver Rain』を聴いた.
もともとMarcusの新譜が出たら聴こうとは思っていたが,
今作はタイトル曲がEric Clapton大師匠の作曲で,しかも歌で参加しているという.
ますます,これは,聴かないというわけにはいくまい.
ドラムス以外は鍵盤やサックスも弾きこなすマルチ・プレイヤーのMarcusでありながら,参加ミュージシャンが非常に豪華である.
しかし,Marcusは黒人であるのでもちろんのことだが,同じ黒人音楽をルーツとするClapton大師匠との共演など思いもよらなかった.
いや,かつて“Legends”でのライヴは実現していたが,なぜ,今までレコード作品としてなかったのか?というのが不思議なのである.
参加曲「Silver Rain」はレゲエのリズムのいかにも最近のClaptonといった感じである.
他の曲はもちろんコンテンポラリー・ジャズで硬質な音質の歯切れの良いスラップ・ベース全開である.
特定のジャンルにこだわりがない限り,自らも楽器を弾く音楽リスナーは必聴の作品である.