暗い曲は癖になる?
FENCE OF DEFENSE III ~ 2235 ZERO GENERATION がリリースされたときに出版されたストーリーブックに西村麻聡氏のフェイバリットレコードにPETER GABRIELが挙げられていて,コメントには
「このアルバムを聴いてしまったがために暗い曲が好きになってしまった」と書かれていた.
当時は,まだ私も高校生だったし,何で暗い曲なんか好きになるのか理解できなかったけど,さすがに最近は分かるようになってしまった.
ここ数日,また,ハードロックの波が去り,GREEN GENIEの"PICTURE OF DEAD HORSE"ばかり聴いている.
英国独特の霧が立ちこめたようなイメージで,アルバム全体に雰囲気が非常にダーク.
しかし,その暗い中にこそ,美しさが見いだせるというか,なんとなくズッポリとはまってしまう,蟻地獄のような魅力があるというか….
打ち込みでもここまで音の隙間が多いと全く気にならないし.(レビューは支店=Cruising Jammer Manのディスコグラフィにて)
まさに「このアルバムを聴いてしまったがために暗い曲が好きになってしまった」
高校生のころから,いくらサウンドがハードでも,メロディに悲愴感が満ちていたためにヨーロピアン・メタルは嫌いで,
もっぱらGRAND FUNKやVAN HALEN,NIGHT RANGERあたりの能天気なアメリカン・ハードばかり聴いてたのに.
トシかな,さすがに(苦笑).