第18回彦八まつり
上方落語に本格的に興味を持ち始めて約3年,生国魂神社で毎年9月第1土日に開かれる上方落語協会主催彦八まつりに初めて足を運んだ.
本当は土曜日の夕方仕事帰りに寄るつもりだったが時間が取れず,さらに翌日曜午後2時頃出かけるつもりだったが,大雨警報が発令されたので外出は控えていた.
警報解除が午後4時半を過ぎたので,結局,5時頃にまでずれ込んでしまった.
当初は,奉納落語の入場受付にも間に合わないだろうから,ただ,雰囲気を味わいに行くだけのつもりだった.
時間がたまたまそうなってしまったので,私の影響で上方落語に興味を持った職場の同僚と落ち合うことにした.
合流するまでの間,一人で境内をうろうろしていた.
9月といえど,まだ,夏の風情が残っているので,浴衣姿の客も少なからずいる.落語家たちは浴衣姿である.識別の方法は浴衣の柄と首から提げている名札である.
イメージとしては,落語家=芸人≒芸能人なのだが,自ら屋台を出したり,境内を普通に歩いて,客達とも普通にすれ違い,普通に立ち話をしているという,ある意味で不思議な光景だった.
テレビや寄席の高座という,客側から少し隔たった位置にいるはずの人たちである.
天満天神繁昌亭でも演者自ら出入り口に立って呼び込みや終演後の送り出しをしているが,それとも少し違うように感じた.
気軽に話しかけられて,気軽にサインや写真に応じてもらえる.
私も笑福亭生喬さんに尋ねたいことがあったので直接話しかけてみた.とても丁寧に応えてくださり嬉しかった.
まあ,失礼な話ではあるのだが,結局は,褒めることになるので記しておく.
連続テレビ小説「ちりとてちん」において,二十歳そこそこの主人公・喜代美の落語家内弟子修行生活を描くための取材を受けたという,露の団姫(まるこ).
「ちりとてちん」以降,テレビ等のメディアへの露出が増え,見かける機会が増えた.
テレビや写真を通じて見ると,泉Pン子にしか見えないのだが,実際に見るととても綺麗なお嬢さんである.正直驚きだった.
そういえば,ちょうど到着したときにメインステージで話されていたことがある.
露の都率いる女流落語家チーム“上方笑女隊”の出番でちょうど雷雨が降り始め,上方笑女隊のステージは中止になってしまったという.
幸だったのか不幸だったのか….
(写真は生国魂神社正面鳥居前と笑福亭松喬実行委員長の閉幕挨拶)