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鈴木賢司さんの雑誌インタビュー等のコメントから
KenGO!が強く共感を覚えたものを中心に抜粋して紹介します.
| 音
楽全般について |
- 僕が初めてロックを聞いた時,すでにパンク・ロックがあって僕もいわゆる世の中の流れみたいなものが嫌いで,学
校とかね.それでパンク・ロックみたいなものをやる心境だったんだけど,パンク・ロックそのものがウソっぽかった.ああいうファッションをして,楽器をヘ
タに弾いて,ガナリ立てればフラストレーションが発散できるっていうのはウソだと思ったの.それで僕は,本当の気持ちを発散したレコードを捜して行った
ら,ちょうど60年代のレコードにぶち当たった.それがジミ・ヘンドリックスとかクリームだったんだ.(Player,7/1987)
- 最近は,お金がほしいとか,売れたいとか思ってやってる人が多すぎるような気がするんだ.初めは本当に音楽したくて
音楽するんだけど,途中からどんどん他の道にはずれてっちゃって,ただの商売になっちゃってる人が多すぎる.だいたいそういうレコードがヒットチャートに
登るんだけど….(Player,7/1987)
- 酒飲んで気が合って,一緒に音出して楽しい人だったら誰でもいいんです.有名無名問いませんね.(中略)ミュージ
シャンにとって音出して楽しいっていうことは一番の喜びですからね.(Guitar Magazine,3/1988)
- (インストゥルメンタルにこだわってきた理由は)やっぱり自分の感情を表現するには,ギターがあってると思ってる
し,小さい頃から洋楽ばっかり聴いてたから.(中略)僕にとってのロックっていうのは英語のものだから,完璧に英語で歌える向こうのボーカリストとしかや
りたくない.そうじゃないんだったら,インストでやろうと思ってたからなんですよ.世界中の人に聴いてもらうには,この方がてっとり早いですからね.
(Guitar Magazine,3/1988)
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- ロンドンに行って気づいたんですけど,東京に住んでたときのことを考えるとストレスが大きかった気がして.そう
いう時に自分の感情を吐き出すのって,デッカイ音でギンギンでトレブリィな突き抜ける音じゃないといけなかったんじゃないかな.でもロンドンだと時間の流
れがゆっくりしてるし,音域でいうとボトムエンドの方なんです.日本に住んでたときはレゲエとかも聴かなかったけど,ロンドンに行ってからはレゲエとか黒
人音楽も聴くようになったし,そういう空気感の違いがあるんじゃないかな.ロンドンだからロンドンパンクみたいなのもあると思って行ったんですけど,たま
たま自分が行った所にはそういうのはなかったから.今でこそギターバンドがイギリスにいっぱいいるけど,僕が行った80年代後半って一切いなかったから.
(Player,1/2002)
- (S,F,の音楽性について尋ねられて)リビングルームのようなリラックスした空気を音に閉じこめたかったんです
よ.
SIMPLY
REDでは,毎晩毎晩一万人以上のお客さんの前でコンサートをするんですね.で,ホテルに帰ったときにステージの興奮をクールダウンさせるためにそんな
(リラックスできる)音楽を聴いてたんですね.そのうちに(自分で)作る音楽も力の抜けたものになっていったっていうか….(NHK-
BS2「新真夜中の王国」,25/3/2003)
- 常にその時その時の自分達の聴ける音,好きな音を作っていけば,それを気に入ってくれる人たちも居るだろうし,それ
がメインストリームとしてたくさんの人が聞いてくれるとかじゃなくても,その音楽を愛してくれる人がいれば,受け入れられるようにしてわざと音楽性を無理
して変える必要もないと思うし.(NHK-BS2「新真夜中の王国」,25/3/2003)
- 『HULA-HULA
DANCE』がそうなんですけど,雑食というか,ダブあり,ハワイアンあり,でも全体の解釈はロックかなという感じで,基本的に特定のジャンルにカテゴラ
イズしたくないんですよ.自分がリラックスできる曲を自分の感じたままやっていくと,曲にいろんなカラーが出てくるという具合ですね.(Player,
12/2003)
- アーティストって裸でやらないと伝わらないと思いますし,妙に恰好つけていてもそういうのってすぐにバレますから.
(Player,12/2003)
- 『HULA-HULA
DANCE』は決してハワイ音楽ではない.俺のなかではロックだと思ってる.例えば昔の俺は,学生服に刈り上げで,ロックに対する反抗をやってた.その姿
勢がロックだろ,と思ってたからね.一連のソロアルバムでハワイアンをテーマにしたのも,きっと反抗の一環なんですよ.(Sabra,
No.012,8/7/2004)
- 自分の夢は,生涯現役で死ぬまで自分の納得いく音楽を作りながら,金や物欲とは別のところにある幸せを感じて生きて
いくこと.それだけですよ.(Sabra,No.012,8/7/2004)
- ハワイアンってその雰囲気が好きならウェルカムな音楽だから,どんな表現しても良いと思う.最初,敷居が高いのかな
と思ってたけど,ぜんぜんそんなことないですよね.(Player,7/2005)
- 音楽に興味があればどんどん貪欲にやっていくものだと思います.(Player,7/2005)
- 楽しく時間を共有できるのが,ある意味人生の幸せだからね.昔みたいに大きなメディアが支配するんじゃなくて,音が
気に入ったから無名な人だけどライヴを観に行こう,みたいな繋がりがこれからできてくるんじゃないかな.だからこそスロウ・ミュージックみたいなものに注
目が集まってくるんだろうと思う.いい友達といい音楽.(bounce,8/2005)
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| ギ
ターについて |
- パッと聴いただけで,これは鈴木賢司だって分かるギタリストになりたい.僕の場合,特にインストだから何を表現した
いのかってことを明確にしてみんなに伝わるようにしたいね.聴く人のイメージがどんどん拡がるようなね.(YOUNG GUITAR,5/1986)
- ギターって本来,原始的な楽器なわけだからアイデアをいっぱい持ってプレイする人がいいね.(YOUNG
GUITAR,5/1986)
- アドリブができるようになると楽しいと思うんですよね.だからブルーノート・スケールとかああいう簡単なものでも,
そのフィーリングが自分の中にあれば,例えば全然知らない友達が集まって,楽器があって,それが外国人で言葉が通じない人でも,その場でコミュニケーショ
ンとれたりとか,そういうことをするのは楽しい.(Player,4/1987)
- 自分の感情がそのまま現せて,弾いてて気持ちのいい音だったらどんな音でもいいと思う.(Guitar
Magazine,3/1988)
- (“いいギタリスト”になるためのアドヴァイスを求められて)自分の経験から言うと,食わ
ず嫌いはやっぱり良くないですね.もちろん音楽に限らず,いろんなことを経験すれば幅も広がるし.僕がロンドンに来た時期っていうのは,ギター・ミュー
ジックがダサい音楽だって言われてて,アシッド・ハウスなんかが流行ってたんですよ.でもそういう音楽のかかってるクラブで踊ったりすることも,ギターを
弾く上で役に立っていると思うんですよ.だから耳は常にオープンにしておいた方がいいですよ.(Player,7/1996)
- (S,F,は)脱力系とは言っても,ハートから演奏するように心がけてるんで.(NHK-BS2「新真夜中の王
国」,25/3/2003)
- 「自分で弾いていて気持ちええやん」って思えればいいと思いますよ.(Player,12/2003)
- 家にいるとやっぱり持っちゃいますよね,ギターって.ギタリストだからかな(笑).(中略)
純粋にギターの崇高なテクニックを目指したわけじゃなくて,最終的に音になって出てきたものが気持ちよければいいなぁってね.(Player,
7/2005)
- シンプリー・レッドのギターリストとしてプレイしているときにも,ある種の遊び感覚みたいなものは大事にしてるし.
(remix,9/2005)
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| 演
奏スタイルについて |
サウンドメイキング:
エフェクターをたくさん使うのは好きじゃない.ギターとアンプの間にいっぱい入っちゃうと感情が伝わりにくくなると思うから.(Guitar
Magazine,3/1988)
速弾き:
速弾きってそれほど大切なことだとは思ってないのね.ただ速く聞こえるギターは弾こうと思ってるのね.例えばチョーキングした時とかに,風が吹くようなス
ピード感があるとか.(YOUNG GUITAR,5/1986)
最初からこう弾いてやろうっていうんじゃなくて,感情が盛り上がってきて興奮すると自然にそうなっちゃうんです.(Guitar
Magazine,3/1988)
アーミング:
速弾きと同じで,曲のどこそこで効果的に使おう,なんて思ったことはないですね.たまたま手が行っちゃったときに使ってるだけで.(Guitar
Magazine,3/1988)
リフ:
なるべくルーズでヘヴィになるように心がけてます.作曲する時も,まずリフを考えます.(Guitar Magazine,3/1988)
タッピング:
昔はそういうイメージがあったみたいだけど,最近は面倒臭いんでやらない.別にみんながやってるからやらないっていうことはないんですけどね.うまくいっ
た時は気持ちいいけど,失敗する率の方が高かったから(笑).(Guitar Magazine,3/1988) |
ギター:
昔からストラトキャスター・タイプのギターばかり使ってます.ピッキングするときに右手の小指をボディにつけるっていうクセがあるから,弦とボディの間が
離れてるギターはダメなんですよ.音はちょっと乾いた感じでサステインのあるものがいいですね.あと軽ければ軽いほどいい.指盤に関してはあまりこだわり
ません.今はローズ指盤のものが多いんですけど,たまたまそうなってるだけなんですよ.(Guitar Magazine,3/1988)
(初めて買ったエレクトリック・ギターがストラトのコピー・モデルだったことから)レコードを出すようになって,ちょうどその頃出来たフェンダー・ジャパ
ンの会社にちょくちょくお邪魔するようになったんですよ.そこで色々なギターに関してアドヴァイスをしてもらったりしました.(レスポールは?と尋ねられ
て)あの頃はトレモロ・アームに魅力を感じていたから.トレモロ一発の感情プレイが一番気持ちよかった.(Player,7/1996)
(ストラトとレスポールで弾き方は変わるかと尋ねられて)ずいぶん変わりますね.レスポールを使うときは,弾きまくるってよりはサステインをうまく利用し
たり,低音弦のゴリッとした感じを出したり.(Player,7/1996)
僕はヴィンテージでもコレクターズ・コンディションじゃなくて,必ずプレイヤーズ・コンディションを使うんですね.(Player,7/2005)
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